ERPC、SolanaのマルチリージョンBundleプランでグローバル接続を加速

最近、ERPCが新たにて提供を開始したのは、Solanaの共有ShredstreamにおけるマルチリージョンBundleプランです。このプランは、複数の地域でデータを同時に扱うことができ、ユーザーのニーズに応える新しい選択肢を提供します。

Shared Shredstreamの特長

Shared Shredstreamは、Solanaノード間でShredsを直接伝播する仕組みを持っています。これまでの伝送方法では、ノードがデータを受け取ってから流す形式が主流でした。しかし、Shredstreamでは、データが必要なタイミングで直接アクセスでき、さらに速い情報取得が可能になります。これにより、観測や更新の速さが向上し、レイテンシそのものが抑制されます。

ERPCのShared Shredstreamを利用することで、最寄りのエッジに自動接続され、地域差の影響を大きく軽減することができます。このようにして、Solanaのアプリケーションは安定した速度で利用できるようになります。

マルチリージョン構成の利点

Solanaのリーダースロットは世界中を巡回しているため、地域によってShredsの取得状況が異なります。したがって、単一リージョンのみの利用ではある時間帯に不利になることが避けられません。例えば、フランクフルトからのShredsのみを扱うと、アジアや北米では通信が不利になりがちです。

このような問題を解決するため、ERPCのShared Shredstreamは、アジアにおいてはアジアのデータソースを、北米では北米のデータソースを扱います。こうすることで、時間帯の変動や地理的な距離による影響が最小限に抑えられ、各地域で最適なShredsを取得可能になります。

UXの大幅な改善

距離とレイテンシは直結しており、特にアジア地域では欧米からの通信がかさむため、UXの向上には地域ごとのShredsの利用が欠かせません。Shared Shredstream Bundleを利用することで、アジアで直接Shredsを取得できるため、更新の反映速度やアプリケーションの反応が向上し、グローバルに展開するWeb3サービスにとって重要な意味を持ちます。

Shared Shredstream Bundleプランの詳細

今回発表されたShared Shredstream Bundleプランでは、複数のリージョンのShredsを一つにまとめて利用できます。このプランは、個別に契約するよりもコスト効率が良く、利便性を追求した構成となっています。提供されるプランは、以下の通りです。

- Double Shreds: 2リージョンで、開発や小規模な本番向け。
- Triple Shreds: 3リージョンで、EU・US・APACを網羅。
- 5x Shreds: 5リージョンで、グローバルな本番運用向け。
- 10x Shreds: 10リージョンで、大規模サービスや分析に最適。

お申し込みは、Validators DAOの公式Discordで受け付けています。公式Discord: Discordリンク

課題解決と今後の展望

ERPC、SLV、Validators DAOは、RPCで発生しやすいトランザクションの失敗やレイテンシ変動、さらにネットワーク距離に起因する通信品質の改善を目指しています。特に、高品質なインフラへのアクセスがプロジェクトの規模に左右されるという課題に取り組むため、これまでの経験を基に、次世代技術への対応を含めた展望を持っています。

今後も、グローバルなプラットフォームとしてインフラ品質の向上を続けていく方針です。詳細は、公式サイトで確認できます。