全国ワークスタイル変革大賞2024中国・四国大会が開催
2024年10月31日、広島市のイノベーション・ハブ・ひろしまCampsにて、「全国ワークスタイル変革大賞2024中国・四国大会」が振り返られ、その結果が広く報告されました。このイベントは、デジタルツールを活用した新しい働き方を実践する企業や団体の優れた取り組みを紹介する機会として位置付けられています。
受賞企業の発表
最優秀賞
発表テーマ:「DXがもたらす業務変革とその未来」
発表者:濱田 洋輔(営業部・部長)、桑木 和磨(総務部 主任)
優秀賞
発表テーマ:「理研産業流インサイドセールスで実現する営業DX」
発表者:松葉 勇治(インサイドセールス室・室長)
発表テーマ:「200の業務システムを開発!」
発表者:油谷 知岐(DX推進研究センター・助教)、小寺 賢志
奨励賞
発表テーマ:「100年企業の挑戦 DXで実現したビジネスモデル変革」
発表者:政岡 義也(取締役執行役員)
発表テーマ:「社内完全DX化&裁量労働/フレックスタイム制で未来を拓く」
発表者:日野原 美咲、渡辺 美和(経営企画部 ディレクター)
最優秀賞企業の取り組み
株式会社精密スプリング製作所は、創業以来70年以上の歴史を持つ製造業者であり、過去2年半の間に約15種類のデジタルツールを導入しました。これにより業務の改革を実現し、特に製造部門ではマニュアルを作成・共有するシステム「Teachme Biz」が導入されたことで、業務の属人化を防ぎながら教育工数を50%減少させました。また、営業部門ではSalesforceを活用し、問い合わせが5倍に増加するなど、業績にも顕著な改善が見られました。
各受賞企業の評価ポイント
1.
株式会社精密スプリング製作所(最優秀賞)
- 15以上のシステムを短期間で導入し業務改革を実現
- 製造現場のデジタル化と効率化の両立
- DX推進チームの効果的な利用と社員の意識改革
2.
理研産業株式会社(優秀賞)
- インサイドセールスによる新たな営業手法の確立
- 旧来の営業活動の4倍の生産性を達成
- インサイドセールスの代行業務への拡展
3.
国立大学法人香川大学(優秀賞)
- 非情報系職員による200以上の業務システムの開発
- デジタルアンバサダー制度で全学的なDX推進
- 学生と教職員の協力による独自の推進モデルの確立
審査員のコメント
審査を担当した中山五輪男氏は、評価の難しさを強調しました。「戦略性、浸透度、成果、展開性、熱意の5つの基準で評価し、各社の取り組みには素晴らしいものがあり、大変な判断を強いられました」と語りました。また、森戸裕一氏は「今回の大会は全国で最も高いレベルだった。受賞は新たなスタートであり、各企業には積極的に成果を発信してほしい」と述べました。
今後の展望
最優秀賞を獲得した精密スプリング製作所は、12月19日に行われる全国大会に、先進的な取組の代表として登場します。全国大会では、各地域からの代表企業の発表が予定されており、さらなる競争が期待されます。
イベント概要
- - 日時:2024年10月31日(木)13:30-16:00
- - 場所:イノベーション・ハブ・ひろしまCamps
- - 主催:全国ワークスタイル変革大賞実行委員会
- - 後援:中国総合通信局、四国総合通信局など多数
- - 協賛:株式会社セールスフォース・ジャパン