eスポーツ選手のパフォーマンス向上を目指したゲーミングチェアの最新実証実験

近年、急速に成長しているeスポーツ市場。その中で、競技を行う選手たちのパフォーマンス向上や健康管理に対する関心が高まっています。特に、プロeスポーツ選手にとっては、長時間にわたって集中力を維持することが求められ、そのための新しい手段が模索されています。これを受けて、株式会社KICONIA WORKSとテイ・エステック株式会社が共同で、最先端のゲーミングチェアによる実証実験を開始しました。

取り組みの背景

KICONIA WORKSは、AIを駆使して顧客に新たな価値を提供する専門家集団です。昨年11月にテイ・エステックと業務提携を結び、さまざまな領域での価値創造に取り組んでいます。その一環として、自動車用シートにおける心拍や体圧に関するデータを用いて、疲労度や集中力を推定する技術の開発を行っています。この技術を、集中力が求められるeスポーツ競技に応用し、ゲーミングチェアへの活用可能性を探る取り組みがスタートしました。

実証実験の内容

実証実験では、疲労度や集中力を測定するデバイスを搭載したゲーミングチェアを用います。選手がこのチェアに座ることで、リアルタイムで集まったデータが可視化され、その結果が選手にフィードバックされます。これにより、ゲームプレイに最適化された座り心地を提供し、長時間のプレイをサポートします。

選手たちが常に最高のパフォーマンスを発揮できるよう、集中力を高めるための刺激を与えることも本プロジェクトの狙いの一つです。体への負担を軽減することで、持続的な集中力を維持できる環境を整えることが目的です。

協力企業の紹介

このプロジェクトは、ヒューマンアカデミー株式会社の協力の下、同社が運営するHuman Academy CREST GAMINGのプロeスポーツ選手や、e-Sportsカレッジの学生たちが参加し進められます。データの収集だけでなく、教育および実践的な経験を通じて、選手たちもこのプロジェクトに貢献しています。

得られたデータは、今後新たな事業開発に役立つと共に、テイ・エステックの主要事業である自動車用シート技術にもフィードバックされます。特に、集中力を高める車内環境や、運転中の注意力を向上させるシートの開発に利用する予定です。