ハウス食品が新たに挑戦する「ご当地くだものフルーチェ」
1976年に発売され、現在まで人気を誇る「フルーチェ」に新たな風が吹き込まれます。ハウス食品株式会社は、2025年1月13日より「ご当地くだものフルーチェ」という新シリーズを立ち上げることを発表しました。このシリーズでは福島県産のあかつき桃と、広島県の瀬戸内レモンを使用した2種類の製品が登場します。この新商品は、ただおいしいだけでなく、地域の特産品を応援する活動とも連携しています。
地域の特産物を生かした味わい
新たに登場する「福島県産あかつき桃」フルーチェは、華やかな香りとリッチな甘みが特徴で、福島の特産品を積極的に取り入れています。この製品には、果汁が多く甘味も強いあかつき桃のピューレが5%使用されており、まるで新鮮な桃を食べているかのような味わいを楽しむことができます。
一方、「瀬戸内広島レモン」を使用したフルーチェは、柔らかな酸味と香りが特徴で、果汁3%を配合しています。このレモンの特徴である、ほどよい酸味に苦味が加わることで、最後まで飽きの来ない味になっています。果肉は使われていませんが、楽しめる風味は十分です。
産地応援の取り組み
「ご当地くだものフルーチェ」の特筆すべき点の一つは、売上の一部が産地応援に繋がることです。福島県産あかつき桃の売上1個につき1円が「JAふくしま未来」に寄付され、桃の苗木へと還元される計画です。また、マイルドな香りの瀬戸内広島レモンは、JA全農の『ニッポンエールプロジェクト』に参加し、地域の農家を支援するキャンペーンも実施されます。
新たなフルーチェの魅力に加え、地域貢献を意識した商品となっているため、消費者にとっても特別な意義を持つことが期待されています。
開発の背景と販売経緯
今回の新シリーズ「ご当地くだものフルーチェ」は、過去の取り組みから得られたアイディアを反映している部分が多くあります。2023年に和歌山県特産の「まりひめいちご」と「はるみ」をトッピングしたフルーチェの商品が好評を博し、地域の特産物を用いたスイーツの可能性に注目が集まりました。さらには「ニッポンエールプロジェクト」などエシカル消費の促進を大切にするハウス食品の理念に基づき、今回のシリーズが実現したともいえるでしょう。
販売量としても、これまでのフルーチェにおいて高い人気を誇る商品となる可能性が高く、消費者の支持が寄せられれば、それが直接的な地域支援につながるという循環が形成されることが期待されます。
繊細なパッケージデザイン
「ご当地くだものフルーチェ」のパッケージデザインも注目です。全50種類の候補の中から選ばれたデザインは、農家の手で育まれたくだもののおいしさをシンプルに表現することを重視しており、淡い色合いからは優しさが伝わってきます。こうしたデザインは、単にスイーツとしてだけでなく、地域の産業を支える意義を表現する力となっています。
これからの展開
今後、2025年1月24日から2月6日の間、「ご当地くだものフルーチェ」が当たるキャンペーンも予定されており、更なる注目が集まりそうです。この新シリーズを通じて、地域の特産品の魅力を広め、消費者と地域を繋ぐ架け橋となることを目指すハウス食品の取り組みに期待が薄れません。
この素敵な商品を手に取ることで、あなた自身も地域産品への応援の一環に参加できるでしょう。