東京ビッグサイトで注目の「CPコンクリート」展示について
2025年5月28日から30日まで開催される《2025 NEW 環境展》に、注目の建材「CPコンクリート」が出展されます。このイベントは東京ビッグサイトで行われ、環境に優しい建設技術や持続可能な資源活用がテーマとなっています。この展示の中心となるのが、CO₂を吸収・固定する「CPコンクリート」です。
CPコンクリートとは?
CPコンクリートは、環境への配慮から誕生した次世代型のコンクリートです。この建材は、製造過程でCO₂をコンクリート由来の産業廃棄物に固定化することにより、環境負荷を大幅に軽減できます。また、施工後のコンクリートでもCO₂の固定化が可能で、これによってコンクリート利用に伴うCO₂排出量削減と資源の有効活用を両立しています。
実際、1立方メートルのCPコンクリートは、120〜160kgのCO₂を固定することができ、これは約9〜11本の杉の木が1年間に吸収する量に相当します。こうした環境効果を、皆さんにもぜひブースで体験していただきたいと思います。
展示内容
今回の環境展では、CPコンクリートを詳しく知ってもらうための展示が行われます。具体的には、研究開発の最新情報が掲載されたパネル展示、CPコンクリートの実物サンプル、さらには具体的な試験施工の様子がわかる動画も公開される予定です。
さらに、数量限定で「ひよこ型アロマストーン」をプレゼントします。これはCPコンクリートを使用して製造されたもので、その見た目の可愛らしさだけでなく、素材の手触りや重みも実感できます。こうした体験を通じて、参加者にはCPコンクリートの可能性を感じてもらえることでしょう。
CPコンクリートコンソーシアムとは?
CPコンクリートを推進する「CPコンクリートコンソーシアム」は、2022年にNEDO(国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構)によりグリーンイノベーション基金事業として採択されました。このプロジェクトは2030年に向けての行動計画であり、CO₂を利用したコンクリート製造技術の開発が進められています。
特に注目したいのが、バイオジェニックCO₂や工場から排出されるCO₂をコンクリートの製造プロセスで有効利用する地域内循環の構築です。この取り組みにより、最大163kg/㎥のCO₂を吸収する「カーボンプールコンクリート」の開発を目指しています。
まとめ
環境に配慮した建設技術やカーボンニュートラルに興味がある方は、この機会にCPコンクリートのブースを訪れてみてはいかがでしょうか。期間中はコンソーシアムのスタッフもブースに常駐し、皆さまからの質問や相談にお答えします。ぜひ新しい建材の可能性を体感し、より良い未来へと一歩踏み出しましょう!
詳細は環境展の公式サイトをチェックして、事前登録をお忘れなく!