岡山大学の挑戦
国立大学法人岡山大学(岡山市北区、学長:那須保友)は、2025年度に「プロジェクトマネジメント基礎研修」を全学でスタートしました。この研修は、大学経営を担う人材を育成することを目的に、様々なバックグラウンドを持つ教職員が参加しています。
研修の目的と内容
プロジェクトマネジメントの専門知識を育てることに加え、教育・研究、技術、事務に関連するノウハウを融合させ、より効果的な大学運営を目指します。特にプロジェクトマネジメント協会(PMI)日本支部との連携が重要な役割を果たしており、学内の講義とグループワークを通じて実践的なスキルを学んでいます。
初回研修の様子
2025年9月20日に津島キャンパスで行われた第1回研修では、各部局の副部局長や技術職員、事務職員などが集まり、専門家による講義を受けました。最初の講義では、プロジェクトの概要を学んだ後、「子どもたちのために『夏まつり』を開催する」というテーマでプロジェクト憲章の作成に着手しました。参加者は、実際に問題点を洗い出しつつ、具体的なプロジェクトの立ち上げを体験しました。
また、参加者はグループに分かれ、「岡山大学Vision シンポジウム」のプロジェクト憲章を形成するためのワークショップを実施しました。専門のアドバイザーの指導のもと、各グループが発表する場も設けられ、参加者は「実際に作成することで理解が深まった」との感想を述べました。
多様な視点での学びを促進
この研修を通じて、異なる業務を持つ教職員同士が共同で学ぶことができ、多様な視点からの意識向上が図られました。分野を超えた協力体制を強化することで、岡山大学全体のスキルアップを図り、地域の中核・特色を活かした大学運営へとつなげます。
今後の展望
岡山大学は、長期ビジョン2050に向け、様々な挑戦を続ける姿勢を見せています。那須学長は「プロジェクトマネジメントを取り入れることで、効率的な運営と職員の意識統一を促進する」と述べ、期待が高まる取り組みを続ける意欲を示しました。
本研修は、地域中核・特色ある研究大学強化促進事業(J-PEAKS)の一環として実施されています。これからも岡山大学の専任者としての成長と共に、地域貢献に向けた意義深い活動を期待しています。
いかにして大学経営における新たなスタンダードを築けるのか、その鍵となるのは全ての教職員が共に学び成長することです。岡山大学の未来に期待を寄せ、これからの進展にご注目ください。