沖縄北部に新たな暮らしの形を提供する多拠点生活の挑戦

沖縄北部における新たな暮らしの提案

最近、沖縄県北部の名護市で、株式会社Social DesignとADDressが共同で進める新しいプロジェクトが注目を集めています。これは「まちづくり×多拠点生活」をテーマに、地域の活性化と新たな住まい方を提案する事業です。

業務提携の背景と目的

株式会社Social Designは「まちの環をつくる」というビジョンのもと、地域創生に関するプロジェクトを沖縄県名護市で主導しています。このプロジェクトの中で、単なる観光とは異なる「関係住」という新しい形の住まい方を提案。これは移住と旅行の中間に位置し、地域との持続的な関わりを築くことを目的としています。

この度、同社は「#全国創生」を掲げるADDressと業務提携を結び、多拠点居住を通じた地域活性化に取り組みます。共同で沖縄北部を拠点とする物件の開発を行い、ADDressの会員とSocial Designのコミュニティをつなげることで、事業の加速を図ります。

共同開発の内容

現在、両社は沖縄北部を拠点に物件の開発を進行中です。具体的には、沖縄県本部町にある「ゆくりなリゾート沖縄」を初めとし、すでに9件の施設と20部屋がオープンしています。今後、2022年3月までに50部屋を目指し、沖縄全土に広がる居住ネットワークを形成する計画です。このネットワークにより、地域のさまざまなスポットを訪れながら居住するスタイルが実現します。

地域とのつながり

このプロジェクトでは、地域の生活とのつながりを重視しています。沖縄県名護市内に予定されているコミュニティスペース「coconova」は、地域住民との交流の場として活用されます。ここでは、住民主体のワークショップや交流イベントを通じて、地域文化を学び、多拠点生活の実現に向けた支援が行われます。

coconovaは、開放的な場を提供し、地域の人々と共に多様性に満ちた生活を楽しむ空間として設計されています。このように、人から場、さらにまちへと広がりを持たせた取り組みが行われることで、地域の共創が促進されます。

提携の意義

ADDressは定額制で全国の多様な家に住むことができるコリビングサービスです。弾力性のある生活スタイルを志向する現代人に向けて、多拠点居住という新しいライフスタイルを提案しています。沖縄県は観光地としての魅力が高く、ADDressはその地域特性を活かして、新たなコミュニティ形成に取り組んでいます。

ADDressの社長である佐別当氏は、「観光だけでなく、地域との交流を通じて新しい価値を提供することが重要です」と語ります。この提携により、沖縄の地域資源を最大限に活用し、外部からの関係人口を増やすことで地域経済を支援する姿勢が強調されています。