出光興産と森空バイオリファイナリーの提携
出光興産株式会社と森空バイオリファイナリー合同会社は、持続可能な航空燃料(SAF)確保のため、国産木材由来のバイオエタノールを利用したサプライチェーンの構築に向けて協力していくことが決定しました。この取り組みは、日本の航空業界における脱炭素化とエネルギー安全保障の実現に寄与するものと期待されています。
SAFとは?
SAFは、持続可能な資源を原料として製造される航空燃料で、脱炭素化に向けた重要な手段とされています。出光興産は、第二世代バイオエタノール(E2G)を原料にしたATJ(アルコールをジェット燃料に変換する技術)を活用し、サステイナビリティに貢献する航空燃料の開発を進めています。
提携の目的と具体的な取り組み
森空BRは、国産木材を原料としたE2Gの製造を通じて、出光興産のATJ技術に繋がるサプライチェーンの実現を目指します。具体的には、下記の活動を進めていくとしています:
1.
国内のE2G製造拠点とATJ-SAF製造プラントのロジスティクスの検討
2.
純国産ATJ-SAFに関する情報の発信
3.
社会実装に向けた制度・環境整備の検討
このような取り組みを通じて、国内での原料開発からSAF利用までを一貫して推進することが期待されています。
グローバルなSAFの状況
航空業界におけるSAFの社会実装は、国際的にも注目されています。現在、HEFA(植物油を原料とする技術)が主流ですが、原料の確保が大きな課題です。出光興産は、ATJ技術によって多様なバイオマスを原料とし、原料の安定調達と多様化を実現しようとしています。
森空プロジェクトの動向
さらに、森空BRの取り組みは「森空プロジェクト®」として展開されています。2023年には日本製紙、住友商事、Green Earth Instituteがこのプロジェクトを発足させ、日本航空とエアバスなども参画しました。森空BRは、国産材由来のバイオエタノールの普及を通じて資源循環による脱炭素社会の構築に貢献することを目指しています。
このように、出光興産と森空バイオリファイナリーの提携は、日本におけるSAFの基盤を強化し、持続可能な未来に向けた重要な一歩となることでしょう。今後の進展が期待されます。