政策懸賞論文 最終プレゼンテーション開催の報告
2023年12月14日、東京都千代田区に本社を構える株式会社PoliPoliが主催する「政策懸賞論文『1万人未来圏』」の最終プレゼンテーションと表彰式が行われました。このプロジェクトは、次世代の政策リーダーを発掘・育成することを目的としており、約80団体からの応募を受け、厳正な書類審査を経て選ばれたファイナリスト7名が集結しました。
審査員の目を引いたプレゼンテーション
最終プレゼンテーションでは、ファイナリスト7名がそれぞれ2040年に向けた独自の政策モデルを発表しました。特に注目を集めたのは、梅本将輝氏が提唱した「生存戦略としての半透膜モデル」というテーマです。このモデルは、都市と地方の間に「半透膜」という緩やかな境界を設け、地域が独自の「時間クレジット」で互助経済圏を形成するという斬新な提案です。
梅本氏は、この理念が都市の持続可能性を支えるために地方が不可欠であるというロジックを構築したことから、最終的に大賞を受賞しました。賞金は50万円です。さらに、特別優秀賞には杉本結花氏(25万円)、優秀賞3名(各10万円)が選出されました。
多様な切り口で未来を議論
プレゼンテーションの後、質疑応答の時間が設けられ、審査員たちからの質問が飛び交いました。「空間の密度をどう設計するか」や「経済合理性の外にある価値をどう定義するか」といった問いが議論を深め、多様な政策の可能性が探求されました。
受賞者の提案内容
梅本将輝氏 (大賞)
- テーマ: 生存戦略としての半透膜モデル
- 概要: 地方を都市の経済競争から切り離し、独自の経済圏を形成することを提言。
杉本結花氏 (特別優秀賞)
-
テーマ: 人生の時間配列を変える社会の実現
-
概要: 直列型ライフコースの問題点を指摘し、並列型にするための具体策を提言。
高岡昌寛氏 (優秀賞)
- テーマ: 小規模自治圏向けの共助モデル「CoLocal」
- 概要: 地域の問題をタスク化し、共助を促進するOSを提案。
沖村樹氏 (優秀賞)
-
テーマ: 政治理解インフラの制度設計
-
概要: 政治活動を可視化し、評価から理解へとシフトするUIを提案。
*
海老原桂介氏 (優秀賞)
-
テーマ: 半自律分散型自治体の提案
-
概要: AIやWeb3技術を駆使し、住民が主体となる新しい統治モデルを探求。
PoliPoliの理念と意義
PoliPoliは、社会の課題を多角的に捉え、未来の公共を形作る人材を求めています。今回の政策懸賞論文は、より良い社会を構築するための若い世代の声を集める試みです。多様な視点で政策を提言することが、持続可能な未来への第一歩になると信じています。
今後もこのような取り組みを通じて、新しい政治や行政の革新を進め、国民と政治・行政のつながりを強化していく所存です。
詳しくは
こちらからご覧ください。