AIを活用した児童の学びを深化させる新サービス「まなりぴ」の導入実験
青山学院大学と株式会社エスシーシーが共同開発した「まなりぴ」というAI活用の学習支援サービスが、神奈川県川崎市にある洗足学園小学校で試験的に導入されました。このサービスは、児童生徒が学んだ内容を自分の言葉で説明することを促進し、自己説明力を育むために設計されています。
「まなりぴ」の特徴
「まなりぴ」は、生成AIとの対話を利用して、児童が学んだ内容を復習する手助けをします。そのコンセプトは「学んだことを自分の言葉で説明し理解を深める」というものであり、初の実証実験が行われたのは2025年11月でした。今回の実験では、新たに追加された理解度チェック機能も使用され、これが児童生徒の理解度を効率的に把握する手段として機能しました。
理解度チェック機能とは
この機能では、テストを受けた児童の成績を一覧で確認できます。初回のスコアと最新のスコアを比較することで、学習の定着度を把握することが可能です。特に優れた点は、ただの正答率にとどまらず、児童生徒がどのように回答したかも確認できる点です。この機能により、どこで間違えたのかが可視化され、児童たちも自分の理解の不十分な部分に気づくきっかけを得られます。
さらに、問題文がAIによって自動生成され、児童生徒は記述式で回答します。こうすることで、正解・不正解のみならず、間違っていた点を具体的に振り返ることができます。
試験結果のまとめ
2026年6月には、洗足学園小学校の5年生75名を対象に、この試用が行われました。教員と児童生徒それぞれに対してアンケートやインタビューを実施し、使用感や実用性の評価を集めました。児童の理解度を正答率だけでなく、解答内容からも把握できるようになった点について、教員たちからは非常に好意的な反応が寄せられました。
「自分の言葉で説明することが重要だ」という教育理念が、このサービスを通じて具体的に実現される様子が見えました。また、児童たち自身がAIを使っての復習の際、『恥ずかしがらずに質問ができる』『相手がAIだから気軽に話しかけられる』といった声も上がり、心理的な壁が低いことが学習効果に寄与しているようです。
今後の展望
「まなりぴ」を通じて、児童達は学習内容についての理解を深め、表現力や記述力も向上していく可能性があります。教員にとっても、個別最適な指導を実現するための新たな手段として、今後の教育現場での役立ちが期待されています。
この実験を経て、さらなる機能改善と共に、多くの教育機関での導入が進むことが期待されます。詳細なアンケート結果や児童の様子については、公式サイトにて紹介されていますので、興味のある方はぜひご覧ください。