AlpacaTechとミンカブ・ジ・インフォノイド、AIデータクラウドで業務提携
FOLIOホールディングスの子会社であるAlpacaTechは、ミンカブ・ジ・インフォノイドおよびその子会社であるミンカブソリューションサービシーズと業務提携し、AIデータクラウドソリューションの提供を開始しました。このソリューションは、SnowflakeのAIデータクラウドを活用し、ミンカブグループが保有する多様なデータへのアクセスを統合することで実現しています。
多様なデータと生成AIによる高度な分析
ミンカブグループは、日本株、米国株、為替、先物に関する膨大なデータを保有しています。特に、「Kabutan(株探)」から得られるアクセス解析データは、月間約600万人のユニークユーザーを持つ同メディアの強みです。AlpacaTechは、これらのデータと高度なデータ分析技術、生成AI技術を組み合わせることで、以下のような高度な分析ソリューションを提供します。
ニュース分析ソリューション: 日本株、米国株、為替、先物ニュースデータなどを活用し、生成AIによる分析を提供。
基本分析ソリューション: 銘柄マスター、ファンダメンタル、配当情報などを含む基本パッケージを提供。
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データクラウドソリューション: ニュース、テーマ、CrowdInput情報など、多様なオルタナティブデータへのアクセスを個別パッケージで提供(サブスクリプション方式)。
これらのソリューションは、機関投資家向けのプロトタイプ検証(PoC)を経て開発され、非エンジニアでも利用しやすい解析パッケージも含まれています。価格もリーズナブルで、セキュアな社内利用を可能としています。
各社のコメント
AlpacaTech取締役の北山朝也氏は、生成AIの登場により、テキストデータやオルタナティブデータの活用が現実的になったと述べ、ミンカブデータとの組み合わせによるソリューション展開への期待を示しました。Snowflake合同会社日本代表の東條英俊氏は、Snowflakeのクラウド基盤が金融業界における効率的な意思決定に貢献すると確信しているとコメント。ミンカブソリューションサービシーズ代表取締役社長COOの伴将行氏は、投資家の迅速かつ的確な意思決定支援を目指すと述べています。
FOLIOホールディングス、ミンカブ・ジ・インフォノイド、そしてAlpacaTech
FOLIOホールディングスは、「明日の金融をデザインする」をミッションに掲げ、投資一任運用ソリューションを提供するFOLIOと、AIソリューションを開発するAlpacaTechを傘下に持ちます。東京証券取引所プライム市場に上場するSBIホールディングス傘下のグループ会社です。
ミンカブ・ジ・インフォノイドは、メディア事業とソリューション事業を展開。メディア事業では「Kabutan(株探)」を運営し、ソリューション事業では400社を超える金融機関を顧客に持つ企業です。
ミンカブソリューションサービシーズは、Kabutanの運営と金融機関向けソリューションを提供する子会社です。ブロックチェーン技術を用いたNFTソリューションなど、事業領域を拡大しています。
まとめ
AlpacaTechとミンカブ・ジ・インフォノイドの業務提携は、生成AIと金融データの融合による新たなソリューション市場を開拓する一歩と言えるでしょう。この連携が、金融業界のデータ活用を促進し、投資家の意思決定を支援していくことが期待されます。今後、これらのソリューションがどのように市場に受け入れられ、発展していくのか注目されます。