子ども達の笑顔を守るための新たな食事支援プロジェクト
福岡県のNPO法人「Kids Future Passport」(KFP)が、2025年6月19日より、寄付型クラウドファンディングを用いたプロジェクトをスタートします。この取り組みは、学校給食が提供されない夏休みの時期に、十分な食事が取れない子どもたちを支援することを目的としています。
寄付を募る背景
この夏、多くの家庭が経済的な困難に直面しています。特にひとり親家庭では、約40%の子どもたちが1日2食以下で過ごしていることが、認定NPO法人グッドネーバーズ・ジャパンの調査で明らかになりました。成長期の子どもたちにとって、食事の量は非常に重要です。食事が不足すると、必要な栄養が取れず、体力や健康に影響を及ぼします。
この厳しい現状を受け、KFPは「こどもごちめし」を通じて、地域の飲食店と連携し、食事支援を行うことを決定しました。この夏のクラウドファンディングを通じて、困っている子どもたちに温かい食事を届け、彼らの笑顔を取り戻すための活動を拡大していく狙いです。
プロジェクトの概要
以下の内容でプロジェクトを進めていきます。
- - プロジェクト名: 【夏休み】パパママ応援!こどもごちめしでお子さまの笑顔と食卓をサポート
- - 寄付受付サイト: congrant(運営:コングラント株式会社)
- - 目標金額: 220万円
- - 募集期間: 2025年6月19日〜2025年7月20日
このプロジェクトでは、寄付金のほとんどを食事提供に充てる予定です。具体的には、1,000円の寄付で、地域の加盟飲食店で使用できる食事チケットを購入し、子どもたちへの温かい食事を届けます。
目指すもの
KFPの会長である今井了介さんは、音楽家としての立場を活かし、持続可能な支援の仕組みを構築したいと語っています。彼は「こどもごちめし」は町の飲食店と子どもたちを繋ぎ、継続的な食の支援を実現するためのシステムであると述べています。
また、KFPの代表理事である中本真理子さんは、無償ではなく、皆の支援が子ども達の未来を支える重要な要素だと強調しています。「こどもごちめし」は単なる食事提供だけでなく、子どもたちに安心感と希望を届けるプロジェクトです。
こどもごちめしの意義
「こどもごちめし」は、子どもたちにより広い食事支援を行うために2023年から始まりました。これまでのこども食堂は、ボランティアによる運営が多く、持続的な支援には課題がありました。KFPはITを活用し、デジタル化されたこども食堂の形態を提案し、子どもたちへの栄養満点の食事提供を実現しています。
未来を担う子どもたちが毎日笑顔で過ごせるように、私たちの活動が少しでも力になればと願います。支援の手が広がることで、相対的貧困に苦しむ200万人の子どもたちに食事を届けるためのひと助けとなれば幸いです。皆さまの温かなご支援を心よりお待ちしています。