AIと共に創る次世代のデザイン組織
氏家物産株式会社(代表取締役社長:氏家聡史)は、AIを新たなチームメンバーとして迎え入れ、デザイン制作の新しい体制を築き上げました。この取り組みは、従来の3週間かかるリサーチや企画構想を、わずか3分で要約・整理できるという驚異的な効率を実現しました。クリエイティブな環境における「AIが隣にいる会議」が日常的に行われることで、デザイン現場の働き方が劇的に変化しています。
情報設計の重要性
氏家物産では、クリエイティブプロセスは常に「戦略」から始まります。ブランド価値を高めるためには、市場背景や競合優位性を的確に把握し、それを基にコンセプトやコピー、デザインを構築する必要があります。情報収集のアプローチは、国内だけでなく、国際的な視点を持つことが求められます。また、競合分析も、必要に応じて異業種まで視野を広げることが重要です。正しい情報設計がなければ、収集したデータは無意味になりかねません。
そのため、氏家物産ではまず課題、ゴール、位置付けを明確に定義し、そこから情報収集に取り掛かります。この精緻なプロセスは、ブランドを支える基盤を形成しています。
AIによって加速する情報収集
これまで、全体設計の約70%をリサーチに費やしていた氏家物産ですが、AIの導入により、数万件規模のデータをわずか3分で整理することが可能となりました。AIは「もう一人の戦略家」として、考えるために必要な材料を整える役割を担っています。これにより、クリエイティブチームは探す時間を減らし、より多くの時間を思考に割くことができるようになりました。AIは単なる効率化に留まらず、思考の質を高める要因となっています。
AIが会議に参加する新しい形
氏家物産では、AIが常に会議に参加し、GeminiやGPTがリアルタイムで最新の情報を提供しています。これにより、デザインやコピーの方向性を考える際に、AIの分析を活用できるようになりました。チーム全体の思考速度が向上し、AIは単なる観察者ではなく、深い考察を促進する存在となっています。さらに、AIの導入により、外部に頼らずに自社内で市場の傾向や分析を完結させることが可能となり、制作プロセスが一層スムーズに。人間は本質的なクリエイティブに集中することができる環境が整いました。
人とAIの共創プロセス
氏家物産では、人間とAIの協力によって新たな働き方が生まれています。このプロセスは、次の三段階で構成されています。
- - ホップ(Hop): 人間が問いを立て、目指すものを明確にする。
- - ステップ(Step): AIが情報を収集・整理し、人間の思考を支援・加速させる。
- - ビッグジャンプ(Big Jump): AIと整えた情報を基に、人間が創造性を発揮し、表現を磨く。
この循環により、思考の質と速度が両立する新しいクリエイティブの形が実現しています。
センスが問われるAIの時代
AIが一般化した今、価値を生むのはツールの使い方ではなく、どのような言葉を選び、どのように問いを立てるかとなっています。会議の中では、AIがデザインやコピーを瞬時に可視化し、人はより深く考えるための時間を得られます。社内で完結する構想や分析が可能になり、思考の領域が広がり、表現の選択肢も増加しています。
テクノロジーによって仕事の構成や進め方が変わる中、その違いを生むのは人間の感性です。AIが存在する世界で、本物を分けるのは「速さ」ではなく「深さ」に変わりつつあります。私たちはAIを通じて人間の思考を深化させ、進化を体験しています。その深さを形成するのは、言葉の精度であり、問いの感度、そして人間の創造的本能です。
今後、私たちはAIと共に進化し続け、創造的な未来を切り拓いていくことを信じています。先人たちが見たことのない景色を、自分たちの手で描くことができる。この創造が次代の共通言語となるでしょう。
氏家物産株式会社
メディア編集長 大津 祐子
本社:〒220-0012 神奈川県横浜市西区みなとみらい3-7-1
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