オーチャード・バイオが挑む新薬開発
兵庫県神戸市に本社を置くオーチャード・バイオ株式会社は、製薬会社と共同で新たな医薬品の開発に取り組む、注目の企業です。同社が特に力を入れているのが、独自開発の「hAP細胞」と呼ばれる細胞技術です。この技術により、低分子化合物を使った新薬の開発が実現可能となります。
「hAP細胞」とは?
「hAP細胞」は、化合物を封入したPLGAナノ粒子を特定の細胞に取り込ませることで作成されます。PLGAナノ粒子とは、縫合糸などにも利用される安全性が確認されたポリマー粒子で、細胞は炎症部に集結する性質を持っています。この技術によって従来の抗体などに頼らず、細胞を使用することでガンや難病の治療に向けた新たな可能性を切り開いているのです。
オーチャード・バイオは、この「hAP細胞」をもとに、多様な疾患への治療薬開発を視野に入れています。その結果、国内外の製薬会社と創薬プラットフォームの供給を行い、お互いの医療領域を補完していくことを目指しています。
株式投資型クラウドファンディングの開始
同社は2023年10月20日から株式投資型クラウドファンディングを行うことを決定しました。このクラウドファンディングでは、企業の有効性を示すデータ取得や特許取得を進めることで、強固な事業基盤を築こうとしています。資金調達の期間は2023年10月28日から11月13日までで、目標額は5,000万円に設定されています。投資者には参加しやすい条件として、1口10万円で5口までの募集を行っています。
新薬開発に向けた未来展望
オーチャード・バイオは、製薬会社との新たな提携を進めつつ、特にがん治療薬や難病疾患の研究を強化していく方針です。さらに、海外の製薬企業とも連携を図り、国際的なプラットフォームを構築することで、競争力を高めていく意向です。これにより、同社は再生医療の先進技術を持つ企業として成長を続けていくのです。
会社概要
オーチャード・バイオ株式会社は、2021年に設立され、再生医薬製品の開発やCRO事業、M&A事業を手がけています。所在地は兵庫県神戸市中央区御幸通にあり、代表は植松哲生氏です。公式ウェブサイトは
こちら からアクセスできます。
新たな医薬品開発の流れの中で、オーチャード・バイオの取り組みがどのように展開されていくのか、注目が集まっています。