フォーミュラE:次世代マシン「GEN3 Evo」がついにデビュー! プレシーズンテストで新時代の幕開け
2024年11月5日から8日にかけて、スペインのマドリードにあるハラマ・サーキットで、ABB FIAフォーミュラE世界選手権のプレシーズンテストが行われました。このテストでは、フォーミュラEの未来を担う、最新鋭のレーシングカー「GEN3 Evo」がついにデビュー。その圧倒的な性能と革新的な技術が世界中のモータースポーツファンを魅了しました。
新型マシン「GEN3 Evo」のパフォーマンスは?
「GEN3 Evo」は、前モデルである「GEN3」よりもさらにパワフルで、効率性も向上しています。その性能は、現行のF1マシンを凌駕するほどで、0-60mph加速はわずか1.82秒。これは、FIA公認のシングルシーターカーとしては最速の記録です。さらに、四輪駆動機能を搭載することで、コーナーリング性能や加速性能が飛躍的に向上し、スリリングなレース展開が期待されます。
テストセッションの結果は?
4日間のテストセッションでは、全11チーム22人のドライバーが、新型マシン「GEN3 Evo」を駆り、その性能を存分に試しました。その結果、最終セッションでミッチ・エバンス(ジャガーTCSレーシング)が1分27秒461を記録し、テスト全体の最速タイムをマーク。エバンスは、新型マシン「GEN3 Evo」のポテンシャルを最大限に引き出し、圧倒的なパフォーマンスを見せつけました。
女性ドライバー限定テストセッションも開催
今回のプレシーズンテストでは、フォーミュラE史上初の試みとして、女性ドライバー限定のテストセッションが開催されました。ジェンダーの壁を取り払い、女性ドライバーにも活躍の場を提供するというフォーミュラEの理念が体現された、画期的な取り組みです。
このセッションでは、18人の女性ドライバーが「GEN3 Evo」をドライブ。中でも、アビ・プリング(日産)が最速タイムを記録し、注目を集めました。彼女は、F1アカデミーで首位を走るなど、将来を期待される若手ドライバーです。
フォーミュラEの新時代へ
新型マシン「GEN3 Evo」のデビュー、そして女性ドライバー限定テストセッションの開催は、フォーミュラEにとって大きな転換期を迎えたことを示しています。よりパワフルで、より環境に配慮した、そしてより公平なモータースポーツの世界に向けて、フォーミュラEはさらなる進化を遂げようとしています。
今後の展開
フォーミュラEは、2024年12月7日にサンパウロで開幕します。新時代を迎えたフォーミュラEが、どのようなレースを展開するのか、世界中のモータースポーツファンが注目しています。