進学先の選択肢は?
2012-01-23 14:13:09

大学と専門学校の就職率と資格取得状況を徹底比較した調査報告

大学と専門学校の就職及び資格取得状況の比較



高校生が進学や就職を考える際、大学と専門学校のどちらがより適しているのかという疑問が浮かびます。特に昨今の厳しい就職環境では、進路選択に対する意識が高まり、多くの学生や保護者が大学と専門学校の比較を行っています。今回は、NPO法人高校ネットワークが行った調査を基に、この2つの教育機関の就職率や資格取得状況を詳しく見ていきます。

調査の背景


1. 様々な進路選択


近年、就職活動はますます競争が激化しています。2008年に発生した世界的な金融危機の影響で、日本の若者の雇用環境は厳しさを増しています。文部科学省の調査によると、2010年の大学卒業者の就職率は60.8%という厳しい数字が浮き彫りとなり、この数値は過去の就職氷河期よりも低い結果です。さらに、東日本大震災の影響もあり、多くの若者が勤務地を求めて流動的な動きが見られています。

2. 厳しい就職環境


一方で専門学校に目を向けると、就職率は77.7%という数値を記録し、大学を上回る結果を出しています。このような状況を受けて、専門学校への進学率も昨年には回復傾向を見せ、進学を選ぶ高校生が増えているのです。

大学と専門学校の比較データ


調査に協力した「大学通信」及び「学校法人大原学園」のデータに基づき、特に関東地区の商・経済・経営系の就職率を比較することが重要です。

大学の就職率


関東地区の大学の中でも、特に一橋大学や東京大学といった名門校の商学部や経済学部が非常に高い就職率を誇っています。ここでは一橋大学の商学部が92.0%、経済学部も90.1%であることが確認されています。これに続いて東京大学経済学部が88.1%という結果です。

専門学校と大原学園


対照的に、大原学園のビジネスコースは88.1%の就職率を記録しており、大学の上位に匹敵する結果を出しています。専門学校のこうした成功は、職業に密接に関係したカリキュラムが確立されていることと、学生の就職活動に対する意識が高いことが寄与しています。

資格取得状況


また、専門学校における資格取得状況も見逃せません。公認会計士の合格者数では、大原学園は全国的なランキングでも評価され、46名の合格者を輩出しました。この数字は関西学院大学と並び、専門教育機関としてのレベルの高さを示しています。

高校生への影響


進学を考える高校生にとって、大学と専門学校のどちらが良いのかという選択は重要です。特に、就職先を考慮する場合には、今回の調査結果が役に立つでしょう。大学と専門学校の双方の特色を理解し、自分自身のキャリアにどちらが適しているのかを見極めることが重要です。

今後への展望


NPO法人高校ネットワークとしては、今後も進学や就職についての調査研究を続け、高校生やその保護者にとって有益な情報を提供していく所存です。どのような分野で活動をしていくのか、またそれを支えるための制度や支援が必要かどうか、社会全体の動きに注目していく必要があります。

最後に、進学先選択において、希望する職業に対する意識や取得したい資格について深く考えることを推薦します。自分の将来を見据え、有意義な進路選択を行い、充実した学生生活を送ることを願っています。

会社情報

会社名
NPO法人 高校ネットワーク
住所
東京都新宿区西新宿(次のビルを除く)第一丸善ビル9階
電話番号
03-5325-4420

トピックス(その他)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。