介護を考えた新しい漆器セットの発売－新田恵利さんがプロデュースする食器の魅力

新田恵利さんが手がけた新しい漆器セット

介護を必要とする高齢者の食事環境をより良くするために、新田恵利さんが「Eri Nitta by KINDCARE」シリーズとして漆器セット『恵』（めぐむ）をプロデュースしました。ご存知の通り、新田恵利さんは元おニャン子クラブの一員として長いキャリアを誇るアイドルであり、現在も母親の介護を経験しています。

従来の食器に対する変革

これまで介護用の食器は、主に白いプラスチック製が主流でした。しかし、今回発売される漆器セットは、色や素材にこだわった大人のデザインを持っています。高齢者の方が使うための食器として、この漆器セットは特に注目されています。漆器特有の軽さは扱いやすさを提供し、器は漆黒、お盆は鮮やかな朱色で仕上げられています。高齢者の視力に配慮し、食材が見えやすくなっている点も特徴です。

老舗企業の信頼性

本商品を提供する株式会社カインドウェアは、1894年に創業された老舗企業です。創業以来、時代に応じたフォーマルウェアの提案を続けており、最高品質にこだわっています。特に宮内庁職員の儀礼服を請け負うなど、日本のフォーマルウェア文化を支える存在です。会長の渡邊氏は、20年前に親の介護を経験したことからヘルス＆ケア事業に取り組むようになりました。高齢者を対象とした商品を発表し、新たな市場開拓を実現しました。

新田恵利さんの想い

介護をする新田恵利さん自身の経験が、この商品開発に大きく影響を与えています。彼女は「親を想う時間を大切にしたい」という思いを持ち、毎日使う食器に対する見直しを提案しています。介護を受ける人が使いやすく、また介助をする側も負担に感じないようなデザインで、食事の楽しさを感じられるような器を求めました。

新田さんの想いが形になった結果、小さな手でも握りやすい漆器のセットが完成しました。木製で軽量、もし落としたとしても割れる心配がありません。さらに、断熱性にも優れ、熱い料理を載せて持っても安心です。これはまさに新田さんの障害者の声を基にしています。