スマートスタイルとパナソニックが実施した共同検証
株式会社スマートスタイル(東京都港区、代表取締役社長:河野 一)は、パナソニック インフォメーションシステムズ株式会社(大阪府大阪市、代表取締役社長:玉置 肇)との共同プロジェクト「HeatWave」の検証成果を発表しました。このプロジェクトでは、十数億のレコードを用いた大規模データによる包括的な性能比較を行い、HeatWaveの優位性や効果的な活用シーンを明確にしました。
検証結果のハイライト
検証では、特に以下の性能向上が認められました:
- - 単純SQL処理: 従来のオンプレミス構成に比べて、応答速度が劇的に向上しました。
- - 分析SQL処理: 複雑な集計がリアルタイムに処理され、他の製品と比較して顕著な結果を示しました。
- - 逐次DML更新: OLTPとOLAP処理を同一クラスタで同時に運用可能です。
- - 一括バルクロード: 他の製品に比べ、最短時間での処理を実現し、夜間のバッチ処理を大幅に短縮することができました。
AI機能による運用効率化
また、AI機能による運用効率化も実現されています。
- - Autopilot Indexing: 機械学習を使った自動最適化により、スロークエリの処理時間が半分に短縮されます。
- - GenAI活用: 運用マニュアルの自然言語による問い合わせが可能になり、対応工数を大幅に削減できます。
運用の実用性
HeatWaveはMySQLに完全に互換性があり、既存のSQLがほぼ無修正で動作するため、移行コストが最小化されます。また、個人情報を扱う重要なシステムへの適用可能性も確認されています。
パナソニックグループのDX戦略
パナソニックグループは、全体で2,000近くのデータベース環境を運営し、大量のデータをビジネスに活用することを推進しています。この検証チームからは「数億件規模の集計が短時間で完了することに驚きました」という意見が寄せられ、HeatWaveが取引系と分析系を一体化して運用できる便利さを実感しています。
インフラ標準サービス部のDB基盤チームの主任、倉重様も「HeatWaveは性能面、運用面で優位な結果を得られました。HTAP(処理と分析の統合)を重視する企業には最適な選択肢になると思います」とコメントされています。
HeatWave導入後の展望
今後、パナソニックISは今回の検証で得た知見を活かし、外部のお客様への価値を提供することを目指します。一方、スマートスタイルは引き続き、技術パートナーとしてHeatWaveの導入支援サービスを通じて、顧客のデータ活用を支援していきます。
パナソニック インフォメーションシステムズについて
パナソニックグループは、「IT」、「オペレーティング・モデル」、「カルチャー」の3つの変革を通じて、経営基盤を強化するDX戦略「PX(Panasonic Transformation)」を推進しています。パナソニック インフォメーションシステムズは、この「PX」をデジタルの力でリードしていく役割を担っています。また、グローバルで幅広い事業サポートを提供し、ニーズに応じたトータルソリューションを提供することをお約束します。
スマートスタイルについて
スマートスタイルは、2004年からオラクル社が提供するオープンソースデータベース管理システム「MySQL」のパートナーとして、データベースのコンサルティングやサポートを行っています。また、2018年5月からは日本オラクル社のクラウド販売パートナーとして、OCIの再販や導入、運用支援などのサービスも提供しています。