ナイル株式会社がAIスカウトサービスを導入し採用業務の効率を大幅に向上

ナイル株式会社がScout Baseを導入

ナイル株式会社がAIスカウトサービス「Scout Base」を導入し、中途採用業務の効率化を目指しています。Web業界で急成長を続ける同社は、複数の求人媒体を用いた採用活動を展開していますが、その実施に伴う課題も多くありました。

従来、候補者情報の確認において運用の負担が大きく、特に異なるUIを持つ複数の求人媒体を駆使する中で、時間がかかり、優秀な候補者を見落とすリスクが高まりました。また、スカウト業務の外注にかかる月10数万円のコストも問題視されていました。このような背景から、2025年に同社はScout Baseを導入することを決めたのです。

導入の目的と機能

Scout Baseの導入目的は、スカウト業務の内製化を進め、業務フローを効率化することでした。具体的には、Slackとの連携を通じて業務を自動化し、従量課金制によりコストの軽減を実現しました。これにより、別途外注する必要がなくなり、業務品質の向上を図ることができたのです。

人事本部HR戦略ユニットマネージャーの中澤氏は、「スカウト業務が日常の業務フローに組み込まれていなかったために、優先度が下がっていた」と指摘しています。彼の言葉を基に、新たな業務フローが実現し、現場メンバーが「ないと困る」「めちゃくちゃ喜んでいる」と声を上げるほどに使用状況が改善されました。

導入後の成果

Scout Base導入後は、以下のような運用成果が得られました。

- スカウト業務の内製化によるコスト削減：外注を止め、業務の内製化を進めたことで、外注にかかっていた月10数万円の費用を大幅に削減しました。
- 全媒体の一元管理：Slackを利用して、候補者情報の管理を一元で行えるようになりました。この結果、すべての媒体を毎日チェックすることが可能となり、優秀な候補者を見逃すリスクが減少しました。
- 現場メンバーの負担軽減：従来のように複数の管理画面を行き来する必要がなくなり、業務が一つのツールで完結することで、現場メンバーの業務負荷が軽くなりました。彼らは「媒体に入りに行く行為を捨てられた」と高評価を得ています。

具体的には、Scout Baseによって、自動生成されたスカウト文を利用し、Slack上での候補者の確認から送信までがスムーズに行えるようになりました。こうしたシステムは、業務が日常的に行われる中で、スカウト活動を自然に取り入れることを可能にしています。

中澤氏の展望

中澤氏は、AIスカウト業務が単なる自動化に留まらず、価値ある業務に専念できる環境を作ることが本来の目的であると述べています。AIに任せるべき部分と人間が行うべき部分を見極め、役割を効果的に分担することが理想的であるとのことです。

「運用の壁に迷っている方には、まずは使用してみることをお勧めします」と彼は強調します。今後、ナイル株式会社はこの仕組みを活用し、さらなる採用業務の効率化を推進していくことでしょう。