三菱電機グループの研究成果が2024年国際会議にて評価される

三菱電機グループ、7件の論文がIROS2024で採択

三菱電機株式会社は、情報技術総合研究所と米国のMitsubishi Electric Research Laboratoriesの研究者たちによる7件の論文が、AIとロボティクス分野における権威ある国際会議IROS2024に採択されることを発表しました。この国際会議は、IEEEと日本ロボット学会が共催し、3300件以上の投稿の中から約47％が採択される競争率の高い場となっています。

IROS2024とは

IROS（IEEE/RSJ International Conference on Intelligent Robots and Systems）は、ロボティクスの領域で世界最大規模を誇る学会で、各国の研究者が最新技術を発表し、意見交換を行います。2024年はアブダビにおいて10月14日から18日の期間で開催され、三菱電機の研究成果が世界の研究者に披露されます。

採択された論文の見どころ

以下は、三菱電機の研究者が発表する論文の一部概要です。

1. 自律ロボティックアセンブリ

著者: 太田佳 et al.
部品を自動で組み立てる新しい方法を提案します。これにより、設計時間とコストの削減が期待されます。

2. ドメインランダム化を用いない新アーキテクチャ

著者: 曲佳 et al.
シミュレーションでの学習時間を短縮し、実世界での適用性を高めたロボット学習の新手法を紹介します。

3. 離散イベントに基づく人間-ロボット協調

著者: Giulio Giacomuzzo et al.
人間とロボットが柔軟に協力するためのフレームワークを提案し、実際の家具組立での有効性を示しました。

4. 6自由度追跡によるロバストな挿入

著者: Haonan Chang et al.
ワンショット学習で対象物の挿入を実現する手法を提案し、実環境での精度を向上させました。

5. 分散型逆強化学習による人間-ロボット協調

著者: Prasanth Sengadu Suresh et al.
人間が自由に作業に参加できる新しい協調ロボットシステムの提案とその効果を評価しました。

研究の意義と今後の展望

三菱電機は、これらの成果を通じて、持続可能な未来の実現に向けた取り組みを続けています。先端技術を用いたロボティクスの発展は、私たちの生活をより便利にし、効率的な作業環境を提供するものと信じています。今後の技術革新に期待が高まります。

お問い合わせ

三菱電機株式会社情報技術総合研究所
住所: 〒247-8501 神奈川県鎌倉市大船五丁目1番1号
ウェブサイト: 三菱電機

Mitsubishi Electric Research Laboratories
住所: 201 Broadway, 8th Floor, Cambridge, MA 02139-1955 U. S.
ウェブサイト: MERL