KDDIとDriveNets提携
2025-05-12 15:34:30

KDDIとDriveNets、オープンなネットワーク構築の新たな一歩を踏み出す戦略的提携

KDDIとDriveNetsの戦略的パートナーシップの結成



2025年5月12日、KDDI株式会社(本社:東京都千代田区)とイスラエルのDriveNets社は、ネットワークオープン化の加速を目指した基本合意書を交わしました。この動きは、ハードウェアとソフトウェアの分離により、より柔軟かつ効率的なネットワークの構築を目指しています。

背景


近年、AI技術の急速な普及に伴い、ネットワークへの需要が増大しています。それにより、さらなるトラフィックの増加や多様なニーズへの対応が求められています。このような状況下で、柔軟性と拡張性を持ったオープンなネットワークの構築が重要になることが予想されます。

KDDIは2020年以降、Telecom Infra Projectにおいて、クラスタ型ルーターの技術開発を推進しています。これにより、ネットワークのオープン化を進め、2023年にはいくつかの商用化を実現しています。DriveNetsは、世界の主要通信キャリアに広く採用されるソフトウェアを提供しており、特にKDDIのピアリングルーターにも使用されています。

合意内容


この合意書に基づいて、KDDIは2025年度内に主要4拠点において、DriveNets製のソフトウェアを導入し、商業運用を開始する予定です。これにより、オープン化したルーターの導入範囲を拡大し、管理の効率化や運用コストの削減を図ります。

実際の導入にあたっては、バックボーンネットワーク内のコアルーターにControl Serverを設置し、DriveNetsのソフトウェアを活用する方向性が示されています。

各社のコメント


KDDIの執行役員専務である吉村和幸氏は、「DriveNetsとの協業を通じて、AI時代に適した柔軟で堅牢なネットワークアーキテクチャを構築したい」と述べ、将来への期待を語っています。彼は、変化する市場ニーズに迅速に適応できる基盤の構築を強調しました。

一方、DriveNets社のCEO、イド・スーザン氏は、「KDDIという世界有数の通信事業者とパートナーシップを結べたことは光栄なことで、両社でオープン化を進めていきたい」と発言。

この提携により、KDDIはより効率的で柔軟なネットワーク運用を実現し、AIや自動化技術を活用して通信インフラを革新することを目指しています。

今後の展望


このパートナーシップは、単にオープン化を進めるだけではなく、今後の通信市場の変化に応じた柔軟な対応を可能にすると期待されています。両社は、AI技術によるトラフィックの増大に立ち向かうため、新たなイノベーションを生み出し続ける意向を示しています。

また、KDDIは「KDDI VISION 2030」を策定し、通信サービスの向上に向けた取り組みを継続しています。この戦略の一環として、5G通信や生成AIに関連する新規事業を推進し、多様なサービス展開を目指しています。

DriveNetsも、通信業界に特化した革新的なネットワークソリューションを提供し、各種クラウドプロバイダーや通信サービスプロバイダーに新たなネットワーク構築方法を提案することで、収益性向上に寄与しています。

この戦略的提携の実現により、KDDIとDriveNetsは未来の通信ネットワークに新たな価値を提供し、継続的な成長を可能にすることでしょう。ネットワークのオープン化によるメリットは、顧客にとっても大きな利点となると期待されます。


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会社情報

会社名
日本ドライブネッツ株式会社
住所
東京都千代田区大手町1-6-1大手町ビルSPACES大手町
電話番号

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