味の素の「ななメンター」制度で変わる若手社員のキャリア形成

はじめに

近年、企業における人材育成の手法が多様化する中、味の素株式会社が展開するハイブリッド型1on1制度『ななメンター』が注目を集めています。この制度は、社員自身のキャリア形成を支援し、組織全体のパフォーマンス向上を目指すものです。2021年の導入以降、多くの称賛を集める『ななメンター』の実施状況とその効果について掘り下げていきます。

ななメンターの概要

『ななメンター』は、味の素社が若手社員の自律的なキャリア形成を促進するための新しい試みです。この制度では、メンターとメンティーが参加し、1対1の対話を通じて成長を支援します。具体的には、メンターは中堅以上の社員が担い、メンティーには若手社員が選ばれます。メンターは、豊富な経験を基にキャリアに関するアドバイスを提供し、メンティーの視野を広げる手助けをします。

成果と定着

設立5周年を迎えた『ななメンター』は、現在メンターへの応募が2倍に増加する程定着し、若手社員の間でも高い人気を誇っています。この成功の理由は、実際に制度を体験した社員たちがその効果を実感しているからです。例えば、多くの参加者がメンターとの対話を通じて、自分のキャリアに対する考え方が変わったと証言しています。これにより、社員の自立的なキャリア形成が促進され、組織全体の生産性向上にも寄与しています。

セミナーでの学び

ビジネスコーチ株式会社が開催する合同セミナーでは、味の素の『ななメンター』をより深く知ることができます。講演には、実際にこの制度に参加した後、現在は人事部で推進を担当している田中氏が登壇し、具体的な取り組み例を紹介します。セミナーでは、『ななメンター』がもたらした効果、人事としての視点から見た社員の変化、さらには制度の将来的な展望についても語られます。この機会に、多様な視点からのキャリア支援の重要性を考えさせられることでしょう。