ピジョン株式会社と所沢市の協定締結の背景
2025年8月22日、埼玉県所沢市とピジョン株式会社が「災害時における物資供給に関する協定」を正式に締結しました。この協定は、災害発生時または発生の可能性がある場合に、必要な物資を迅速に調達・提供し、市民、とりわけ子育て世帯の不安を和らげることを目的としています。特にピジョンの持つ育児に関する知見やサービスを活用し、「赤ちゃんや子どもにやさしい」地域社会の実現を目指します。
所沢市の子育て支援への取り組み
所沢市では、市民憲章で「こどもは市の宝」と謳われており、昨年からは「こどもを中心としたまちづくり」を推進しています。これは子どもたちが健やかに成長できる環境作りを目指すもので、保護者が安心して子育てを行える地域社会を構築するために、様々な施策が講じられています。また、所沢市は、2024年には「あかちゃんとそなえの輪推進プロジェクト」に賛同し、赤ちゃんと防災に関するセミナーも実施するなど、持続可能な子育て支援に向けた取り組みを進めています。
災害時に向けた物資供給の重要性
災害に備えた支援は日常生活においても重要な位置を占めていますが、特に乳幼児向けの生活物資の供給確保には課題が残ることも事実です。所沢市での備蓄には品目数や数量面での限界があるため、今回の協定締結がその解決につながることが期待されています。協定に基づき、ピジョン株式会社は具体的な物資供給の内容として、以下のアイテムを見込んでいます:
1.
哺乳びん類:母乳実感やスリムタイプ、災害時授乳カップ
2.
レトルトフード:幅広い食品全般
3.
調乳用水:ピュアウォーター(2L、500ml)
4.
飲料:ペットボトルや紙パック飲料(イオン、果汁、お茶など)
5.
おしりふき:おしりナップ
6.
消毒用品:洗える除菌料
調印式の様子と関係者のコメント
調印式は所沢市役所で行われ、所沢市の小野塚市長とピジョン株式会社の執行役員が出席し、協定書に調印をしました。小野塚市長はこの協定が非常に重要な意味を持つとし、所沢市民の安心を確保するために役立つことを期待すると述べました。さらに、ピジョンの大口将利本部長も、子育て世帯を支援するための経験と知見を地域へ広げることに意義を感じているとのコメントを寄せました。
今後の展開
今回の協定締結を受けて、ピジョン株式会社は今後も地域における赤ちゃんのための支援を強化し、さまざまな側面から「赤ちゃんにやさしい地域社会」作りへと貢献していく方針です。また、所沢市とのさらなる連携を深め、災害時にも強い地域を築くことで、未来の子育てにポジティブな影響を与えてくことを目指していきます。