近年の占い利用傾向とZ世代の特徴
最近、株式会社リスミィが行った調査によれば、Z世代の女性が対面占いの利用を積極的に行っていることが明らかになりました。
調査の結果、Z世代女性の28.9%が対面で占いを体験しており、デジタルネイティブ世代である彼女たちがリアルな体験にも価値を見出している様子が分かります。
調査概要
この調査は、占いの利用方法や価値観に関する世代別の傾向を把握するために行われ、対象は15~59歳の占い経験のある男女303名。まず、利用するメディアに関する結果では、「テレビの占いコーナー」が32.3%と最も多く、次に「占いサイト」が20.8%となりました。しかし、なかでもZ世代は、従来のテレビメディアに加え、サイトやSNS、さらには直接的な対面占いも積極的に利用していることが特徴的です。
Z世代特有のメディア活用
Z世代の占い利用法を見ると、テレビが依然として主要なメディアであるものの、SNSや占いサイトの利用も同様に高まっています。この世代においてSNSの占いコンテンツの利用率は28.1%に達し、特にミレニアル世代やX世代と比較しても2倍以上の割合を示しています。
また、Z世代は対面占いに対しても20.2%の利用率を記録しており、これらの結果から、デジタル体験だけでなく、リアルなコミュニケーションの重要性も認識していることが伺えます。
利用目的と選択理由
占いの利用理由に関する調査では、41.9%が「無料または安価」を選びましたが、Z世代は特に「信頼性」が高いことが選択の重要な要素となっていることが目立ちます。Z世代のうちのおよそ24.7%が信頼性を重視ポイントとし、デザイン性についても高く評価している点も強調されています。
特にZ世代は、占いを選ぶ際にコストだけでなく、情報の信頼性や見栄えを重視する傾向があります。これに対して、X世代では利用のしやすさがトップとなるなど、世代間での違いが明白です。
良い占いとは何か
占いに対して期待する条件も世代によって異なります。全体で最も重視されているのは「当たる確率が高い」であり、この点に関しては30.4%の人々が重視しています。年代別に見ると、Z世代は「流行や話題性」も重要視しており、具体的なアドバイスを求めるミレニアル世代との違いが際立ちます。
性別による違い
男女別に見ると、占いに期待するポイントで女性は「当たる確率」が39.2%に達し、男性の約2倍の割合となっています。女性は具体的なアドバイスや親身さを求める傾向が強く、コストよりも質を重視する姿勢が見て取れます。
この調査を通じて、占いに対する価値観は世代や性別によって異なり、特にZ世代ではデジタルとリアルを組み合わせた新しい占い体験が形成されつつあります。今後も占いの利用方法や形態は、より個人の価値観やライフスタイルに応じた形へと進化していくことでしょう。