ドクターメイトが看護師支援の新システムを導入
介護事業所向けに医療ソリューションを展開しているドクターメイト株式会社は、看護師の働きやすさを向上させるための新システムを開発しました。このシステムの導入により、看護師の約98%が業務の効率性を実感しているとのことです。
医療職の人材不足解消への取り組み
日本では、看護師不足が深刻な問題となっており、医療機関や介護施設間での人材争奪戦が続いています。2020年の就業看護師は約173.4万人でしたが、2025年には約188万人の看護師が求められるという推計がなされています。このような状況の中で、定着しやすい雇用環境を整備することが急務とされています。
ドクターメイトの主力サービスである「夜間オンコール代行™」は、全国の看護師をオンラインで結び、介護施設に提供しています。しかし、件数が増えるにつれて看護師の日々の業務も増加し、効率性が求められていました。今までのオンコール業務は、複数のツールを使って分散されており、作業の手間として誤操作を引き起こすリスクがありました。
新システムによる業務効率の向上
新たに開発されたオンコール業務システムは、電話や通話管理、操作マニュアル、レポート作成業務を統合し、看護師の負担軽減を目指しています。このシステム導入によって、外部サービス間の移動が不要になり、リスクを減少させることが可能になりました。また、レポート作成にかかる時間を大幅に短縮でき、業務の柔軟性が向上しました。
特に夜間オンコール代行™は、介護施設の看護師に代わって全国のドクターメイト看護師が業務を代行する仕組みです。介護施設のスタッフからの相談に迅速に対応し、その内容は詳細にレポートとしてまとめられます。このレポートには、相談内容からアドバイスまでが記載されており、夜間に発生した事象を全職員で共有するための重要な情報源となります。
介護施設の医療体制を強化
ドクターメイトの夜間オンコール代行™は、介護施設の医療体制の充実だけでなく、スタッフ教育やケーススタディにも効果を発揮します。このサービスを通じて、医療従事者ではなくても気軽に医療相談ができる環境を提供し、看護師の質の向上にも寄与しています。さらには、救急搬送時の情報整理を簡素化するなど、業務の効率化を進めることが期待されています。
このようにして、ドクターメイトは介護業界の根本的な問題に取り組みつつ、サービスの質を向上させ、看護師の働きやすい環境作りを実現しています。これにより、介護施設の運営も安定し、さらなる成長が期待されます。
会社概要と取組み
ドクターメイト株式会社は、2017年の設立以来、全国の介護施設に向けた医療相談サービスを展開しており、現在では約1000の介護施設でそのサービスを利用されています。さらに、介護職向けの医療教育サービス「Dスタ」やオンライン診療サービスなども展開し、幅広い医療支援を行っています。これからも継続的な発展が楽しみです。