日本の伝統美を現代に発信する新たな羽織が登場！

株式会社やまとが、衣装デザイナー伊藤佐智子氏とのコラボレーションによる新作羽織を発表することが、2025年1月から放送予定の大河ドラマ『べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜』をきっかけに話題になっています。このプロジェクトでは、江戸時代中期におけるファッション文化とその遊び心を現代的に表現した新しいアイテムが登場します。

コラボレーションのテーマは「洒落者（しゃれもの）」。この考え方は、江戸時代における自由で洗練されたファッションスタイルのエッセンスを現代に取り入れたものであり、楽しむこと、魅了することが重要なポイントです。美しい色合いや模様、豊かな表情を持つ羽織たちは、まさに装うことがエンターテイメントであることを実感させるアイテムなのです。

2024年12月16日から、蔦屋書店オンラインストアとやまとオンラインストアで先行予約も開始されるとのこと。実際にその羽織を見ることができるのは、今から待ち遠しいですね！

江戸の遊び心を再現

この新しい羽織には、江戸時代に好まれていたデザインを基にした3種類が展開されます。中でも注目なのは、フード付きの羽織で、現代の生活シーンにも合うようにデザインされています。フードは取り外し可能で、着物にも洋服にもマッチすることを意識した工夫がなされています。

具体的なデザインでは、蝙蝠（こうもり）の柄が描かれた灰黒の羽織や、親子縞が美しい青緑の羽織、三枡格子の白黒羽織など、それぞれに込められた意味や象徴があります。蝙蝠は縁起の良い柄とされ、長寿や幸福を象徴するものです。親子縞は「親が子を守る」という意味を持ち、三枡格子は歌舞伎役者の家紋からインスパイアを受けたデザインです。これにより、ただのファッションアイテムではなく、それぞれの柄が持つ物語を感じさせる一着となっています。

伊藤佐智子氏とは

伊藤佐智子氏は、日本を代表する衣装デザイナーであり、その独特な感性と豊かな表現力で知られています。映画や演劇、広告など様々な分野での活動を通じて、哲学的なデザインを探求しています。これまでの代表作には、東京2020パラリンピックの開会式における衣装デザインや、Netflix作品などがあり、彼女の作品は常に時代の流れを打ち出しています。

時代を超えた装いの楽しみ

新作の羽織の登場は、過去の文化を現代に蘇らせるだけでなく、それを纏うことで他人に楽しさをもたらす、まさにエンターテイメントの一環です。装うことが、自分自身や周囲の人々の気分を高める一つの方法であることを、今一度感じさせてくれる一品であるといえるでしょう。

これから、コラボレーションアイテムは続々と発表される予定で、ライフスタイルにマッチした小物も展開されるとのことなので、その情報にも注目です。新しい羽織を通じて、江戸の洒落や文化を楽しむ機会を手に入れましょう！