サイパンのアートプロジェクト
2025-10-14 11:26:15

サイパンでの命に祈りを捧げる新たなアートプロジェクトの報告

memento mori project in Saipan 開催報告



株式会社greenpieceが8月に開催した「memento mori project in Saipan」は、南太平洋のサイパンで行われた特別なアートプロジェクトです。このプロジェクトは、戦後80年を迎えた今、旧日本軍の戦車に花を手向け、命の尊さを再確認することを目的としています。

この活動の背景には、greenpieceのCOOである金森鮎美の思い出があります。彼女が幼少期に祖父と訪れたサイパンの光景が今でも鮮明に記憶に残っており、その中には朽ちた戦車や大砲がありました。青い海と空が広がる場所で見たそれらの戦跡。その存在感に感銘を受け、「もしあの戦車に花を添えたらどうなるだろう」との想像から、このプロジェクトは始まりました。

プロジェクト目的と理念


memento moriとはラテン語で「死を想い、生を生きる」という意味です。これは、過去の痛みを悼むだけでなく、命の尊さを再認識し、来るべき未来への希望を見出す言葉です。特に、戦争の影響を受けた世代にとって、私たちが受け継ぐべき教訓を見つけるきっかけとなります。金森、そしてgreenpieceは「もし戦士が代わりに花束を持っていたら」といった平和への願いを込め、祈りの花をこのプロジェクトに捧げました。

プロジェクト概要


活動はサイパンのラスト・コマンド・ポストにて行われました。8月26日に日本を出国し、現地に到着後はロケハンを経て、フラワーアート制作を実施しました。プロジェクトには北マリアナ州知事やサイパン市長、日本からのフラワーアーティストとその家族を含む参加者が集まりました。

  • - 【実施スケジュール】
- 8月26日:日本出国
- 8月27日:ロケハン
- 8月28日:フラワーアート制作
- 8月31日:ディスプレイ撤去
- 9月1日:日本帰国

プロジェクトの実施には多くの協力があり、現地の植生や文化を尊重した形で進められました。また、クラウドファンディングにより4,202,790円の支援を集め、プロジェクトの実現に向けた大きな一歩となりました。

今後の展望


このプロジェクトのオンライン報告会が、10月26日に予定されています。内容としては、プロジェクトのドキュメンタリー動画の上映や、greenpieceの概要報告、さらにはサイパン政府公認ガイドによる戦跡ツアーも企画されています。参加を希望される方は、公式サイトから申し込みが可能です。

会社情報


株式会社greenpieceは、秋田県秋田市に本社を構える企業で、花や植物を使ったアート作品の制作やイベント運営を行っている。代表取締役CEOの金森弘至が率いるこのプロジェクトは、戦争の記憶を風化させず、その教訓を次の世代に伝えることを目指しています。公式ホームページもぜひご覧ください。

【連絡先】
プロジェクト担当:林阿由美
E-mail: [email protected]

このmemento mori projectは、戦後の記憶を未来に生かすための大きな挑戦です。私たちが持つべき思い出として、命の尊さを再確認し、未来への希望を描いていくことが求められています。花に囲まれた戦車の映像が、命への祈りとして多くの人々の心に響くことを願っています。


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会社情報

会社名
株式会社greenpiece
住所
秋田県秋田市外旭川八幡田151-1
電話番号

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