オイルクレンジングの評価に世代差！洗浄力や使用感が左右する女性の意識

株式会社鈴木ハーブ研究所が行った「クレンジングとスキンケアに関する調査」に基づいて、女性のクレンジングに対する意識と利用実態について分析しました。調査は10代から60代の女性600名を対象に、2025年10月24日から10月28日の間にインターネットを通じて実施されました。この結果、多くの興味深い傾向が浮かび上がりました。

タイプ別のクレンジング利用状況

調査の結果、女性が使用しているクレンジングの中で最も多かったのはオイルタイプであり、特に10代から30代ではその人気が顕著です。しかし、50代・60代の女性ではオイルの利用率が他の年代に比べてやや低いことが確認され、年齢によってクレンジングの選好が異なることが明らかになりました。

オイルクレンジングに対するイメージの違い

クレンジングに対する最も強い印象を尋ねたところ、全ての年代で「メイクがしっかり落ちる」という回答が最も多かったものの、年代ごとの見解には差が見られました。10代では「角栓・黒ずみがとれそう」という期待が強く見られ（16.0%）、一方、50代・60代には「ぬるつき・べたつく」という印象がより多く寄せられました。このことから、年齢が上がるにつれてクレンジング選びにおけるネガティブな意識が高まることが示されています。

購入理由と使い心地

購入時の決定要因としては、「メイク落ちがよい」が最も多かったが、30代以降になると「肌にやさしい」との割合がほぼ同率になる傾向が見られました。特に40代以上は「ダブル洗顔不要」が重視されている一方で、10代は「洗いあがりがつっぱらない、乾燥しない」といったふんわりした印象があまり評価されていないのが印象的です。

ダブル洗顔の実態

クレンジング後のダブル洗顔に関する質問では、57.8%の人が「いつもしている」と答えました。これは年代を問わず多くの人が日常的に取り入れていることを示しています。20代以降は「クレンジングのみでは皮脂や汗が残る気がする」「ぬるつきが気になる」という現実的な理由でダブル洗顔を選ぶ一方、10代は「習慣だから」という感覚的な事情が多く見られました。

調査結果からの考察

50代・60代においてオイルタイプの利用が少ない理由として、ネガティブな感触に対する懸念が影響している可能性があります。また、年齢と共に肌の状態が変わり、選択基準もシフトする傾向が見受けられます。特にSNSの影響を受けている世代にもかかわらず、ダブル洗顔に関する情報収集が少ないことは意外でした。多くの女性がダブル洗顔をするのは「当たり前」と認識しているため、あえて情報を探さないのかもしれません。この調査によって、年齢による意識の違いを知る良い機会となりました。

いたずらにクレンジングを選ぶのではなく、自分の肌質と世代ごとの傾向を理解することが、今後の効果的なスキンケアに繋がるかもしれません。