グルタチオンの抗酸化効果を強化する新物質
近年、肌の健康がますます注目される中、株式会社成和化成(大阪府東大阪市)は新しい化粧品成分「iVC® 3LGA」の研究成果を発表しました。この新物質は、肌にとって重要な抗酸化物質であるグルタチオンの効果を大幅に向上させる可能性を秘めています。
肌の酸化とは
酸化は、物質が酸素と結びつくことで起こる化学反応で、身近な例としては金属の錆びや切ったリンゴが茶色く変色する現象が挙げられます。皮膚にも同様の酸化が発生し、その原因の一つが活性酸素の過剰生成です。活性酸素は酸素が体内でエネルギー代謝の過程で生成され、細胞間の情報伝達や免疫機能に寄与していますが、紫外線やストレスの影響によってそのバランスが崩れると、肌のトラブルや老化を招く要因となります。
グルタチオンの役割
グルタチオンは三つのアミノ酸、グルタミン酸、システイン、グリシンから構成されている成分で、私たちの体内にも自然に存在しています。抗酸化物質としての役割が知られていますが、加齢とともにその量は減少するため、若々しい肌を維持するためには補うことが重要です。
iVC 3LGAでグルタチオンを強化
成和化成による研究では、iVC 3LGAが細胞内のグルタチオンの生成を促進することが示されました。具体的には、グルタチオンの産生が53%増加することが確認され、これにより肌の抗酸化力が向上します。この効果により、内側からの酸化トラブルを抑制することが期待されています。
利用方法と効果
iVC 3LGAを含む化粧品は、特に敏感肌や不安定な肌の改善、エイジレスな美肌作りに寄与する可能性があります。さらに、エステやクリニック向けの製品としても利用されることで、プロの現場でも注目されています。
会社について
株式会社成和化成は、化粧品原料の研究開発に特化した企業で、これまでに100種類以上の独自成分を生み出しています。約半数の社員が研究関連の業務に従事しており、革新的な成分を提供し続けています。公式YouTubeチャンネルでは、iVC 3LGAの効果を紹介する動画も公開されています。詳細は公式サイトやInstagramで確認できます。
まとめ
肌の酸化対策として注目されるiVC 3LGAは、グルタチオンの機能をサポートする新しい化粧品成分です。健康的で美しい肌作りに向けたリーダーシップを果たす成和化成の挑戦に、今後の目が離せません。