セイワ工業の新承継
2019-12-24 15:39:18

セイワ工業が株式会社カスカを完全子会社化!地域の支援を強化

セイワ工業が株式会社カスカを全株式取得!



2023年10月31日、有限会社セイワ工業が株式会社カスカの全株式を取得したことが発表されました。この事業承継は、地域の町工場を支える取り組みの一環であり、双方にとって大きな相乗効果が期待されています。

セイワ工業の歩みと事業内容



セイワ工業は、1995年に設立され、大型構造物の溶接加工に特化した企業です。新旧代表のリーダーシップの下、経営権の移譲や新規取引先の開拓、人事制度の改革を行い、持続可能な経営基盤を構築してきました。さらに、代表の野見山勇大氏は、経営ノウハウをまとめた書籍『会社を殺さないための「事業承継」の教科書』を出版し、町工場の支援にも尽力しています。このように、セイワ工業はただの製造業者に留まらず、地域経済の活性化にも貢献しているのです。

株式会社カスカの特徴



一方、1963年に設立された株式会社カスカは、産業機械や工作機械の加工を専門とし、特に削り加工や穴あけ加工において高い技術力を誇っています。安定した地盤を持っているものの、高齢の前代表が後継者不在のため、次のステップを模索していました。そんな中、セイワ工業との統合が決定されたのです。

統合による期待される効果



今回の株式取得により、セイワ工業の豊富な経営ノウハウや採用力を活用し、カスカのさらなる成長が期待されています。両者が持つ異なる技術を融合させることで、新たな製品やサービスへの可能性が開けることでしょう。特に、セイワ工業の強みである大型の溶接加工とカスカのマシニングセンタによる多様な加工技術は、相互に補完し合い、地域内の競争力を向上させる材料となります。

大廃業時代を見据えた支援活動



中小企業庁の報告によれば、2025年には127万社もの中小企業が廃業危機に直面する可能性が示唆されています。この背景には「後継者不在」の問題が大きく影響しており、多くの町工場が安定した運営を維持しながらも廃業を余儀なくされる現状があります。

セイワ工業は、こうした業界内の課題に真摯に向き合い、町工場の後継者支援に取り組むことを表明しています。特に、「世界一働きやすい町工場」を目指し、技術者の能力開発や給料引き上げに努めています。さらに、全国500社以上の町工場のネットワークを形成し、IT投資や受発注システムの統一化を進めていく計画です。

結語



セイワ工業と株式会社カスカの統合は、地域の製造業を守り、さらなる発展を促す重要な一歩です。後継者不足という深刻な問題がある中で、両社の協力による支援活動は、技術力の維持と雇用の確保にも寄与すると期待されています。今後の彼らの取り組みから目が離せません!

会社情報

会社名
株式会社セイワホールディングス
住所
愛知県名古屋市中区錦1-17-26 ラウンドテラス4階
電話番号
052-265-8467

トピックス(地域情報)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。