愛知県が進める人権週間
愛知県は今年も人権意識を高めるための「人権週間」を実施しています。この取り組みの中で、アール・ブリュット(生の芸術)をテーマにした啓発ポスターを制作しました。ポスターには、「みんな、ちがう。だからこそ、私らしく生きよう。」というメッセージが込められており、各人の多様性を認め合う姿勢の重要性が強調されています。アール・ブリュットは、伝統や流行にとらわれず、自己の内面から表現を引き出す芸術です。この形式を通じて、個性や違いを受け入れることが、この時代においてますます求められています。
ポスターの内容
今年の「人権啓発ポスター」は、メインポスターに加え、特定のテーマに沿った6種類の個別課題ポスターを展開しています。これらのテーマは以下の通りです。
- - 女性の人権
- - 子どもの人権
- - 障害のある人の人権
- - 性的少数者の人権
- - 外国人の人権
- - インターネットにおける人権問題
これらのポスターは、県の人権推進課ウェブページや、あいち人権啓発プラザで見ることができます。さまざまな視点から人権問題を捉え、学ぶことができる良い機会です。
人権啓発のイベント
加えて、愛知県では「人権ユニバーサルイベント」という啓発イベントも開催されます。このイベントは、2000年度から続いており、県民が気軽に参加できるように配慮されています。今年度は、豊橋市と名古屋市の2つの会場で、特に関心が高まっている「障害のある人に関する人権問題」や「インターネットにおける人権問題」をテーマにした内容が展開される予定です。これらのイベントは入場無料で、事前の申し込みも必要ないため、誰でも気軽に参加することができます。
豊橋市でのイベント
豊橋市では、2019年12月24日(火)に「人権ユニバーサルイベント」が開催されます。イベント内容は次の通りです。
1.
映画上映: 「生命(いのち)のことづけ~死亡率2倍 障害のある人たちの3.11~」
2.
講演: 青田由幸氏による「命の重さと思いやり~逃げ遅れる人々~」
3.
シンポジウム: 各専門家が集まり、参加者との対話を通じて具体的な知識を深めます。
4.
パネル展示: 過去の災害時の避難所の様子などを展示し、実際の問題を直視します。
名古屋市での講演会
名古屋市では、2020年1月28日(火)に「人権講演会」が開催され、タレントのスマイリーキクチさんが「言葉の責任」をテーマに講演します。自らの経験を通じて、ネット時代における責任とその重要性を問いかける機会になります。
結論
愛知県の人権週間は、アートを通じた多様性の尊重の重要性を広める一環として、さまざまなイベントと啓発活動を展開しています。ぜひ多くの方に参加し、人権について考える機会にしていただきたいと思います。