沖縄の市民活動が進化する!
近年、環境問題への関心が高まる中、沖縄県を拠点とする一般社団法人沖縄カメセンター(OKC)が新たに市民科学プロジェクト「リュウキュウヤマガメを救おう」を立ち上げました。このプロジェクトは、絶滅が危惧されるリュウキュウヤマガメ(Geoemyda japonica)を守るために、県民や観光客の協力を得ることを目的としています。
絶滅危惧種の状況
リュウキュウヤマガメは国際自然保護連合(IUCN)により「絶滅危惧種」に分類されています。その数は減少しており、25年間にわたり保全状況の再評価が行われていないとのことです。リュウキュウヤマガメが直面している主な脅威は、生息地の喪失や道路での死亡、密輸などです。これらの問題を解決するためには、地域の人々の協力が欠かせません。
プロジェクト概要
「リュウキュウヤマガメを救おう」は、沖縄、久米島、渡嘉敷島でリュウキュウヤマガメを見つけ、その写真や動画をオンラインで投稿することを主な内容としています。参加者は、特別なトレーニングを受けなくても誰でも参加可能です。
ステップバイステップでの参加方法
プロジェクトへの参加は、以下の段階を踏むことが求められます。
1.
リュウキュウヤマガメを見つける:沖縄本島やその近隣で見つけることができます。特にハイキングコースや公園、道路脇などでよく見かけられます。活発に活動するのは主に日の出と日の入りの時間帯ですが、暖かい雨の多い日には一日中見かけることもあります。
2.
写真または動画を撮る:カメに触れず、リュウキュウヤマガメの全身や各部位を撮影してください。特に甲羅や頭、四肢のクローズアップを含めた全身写真が理想です。
3.
観察データを記録する:おおよその位置情報や日時、天気などを記録し、提出する際には個人情報と位置情報を公開しないよう注意が必要です。
4.
データをアップロードする:専用のフォームにて、写真、動画、観察データを提出します。データ受付は2025年5月23日から同年12月31日まで行われています。
持続可能な開発目標への道
このプロジェクトは、国連の持続可能な開発目標(SDGs)の一環として、特に「陸の豊かさも守ろう」に焦点を当てています。参加者は、実際の行動を通じて環境問題に取り組むことができ、その影響力を実感できる貴重な機会です。
沖縄カメセンター(OKC)について
OKCは、沖縄における淡水カメの保護や種の保存に取り組む非営利団体です。この団体は、特にリュウキュウヤマガメに対する長期的な研究を行っており、その成果を基にした保全戦略が多くの環境保護に役立っています。詳しい情報は、沖縄カメセンターの公式ウェブサイトやSNSにアクセスしてください。
最後に、あなたの力がリュウキュウヤマガメを救う手助けになります。ぜひ、この機会に参加し、沖縄の自然環境を共に守っていきましょう!