所沢市と飯能市、狭山市、日高市が脱炭素行動促進の協定を締結

脱炭素行動促進への連携協定

2024年8月22日、埼玉県の所沢市、飯能市、狭山市、日高市が、NTTコミュニケーションズ株式会社（NTT Com）およびNTT東日本と連携し、地域内の民間事業者に対する脱炭素行動促進の実証実施協定を締結しました。この取り組みは、2050年までにCO2の排出量を実質ゼロにする「ゼロカーボンシティ」の実現を目指すもので、関係者は同意を示しています。

背景

地域の脱炭素化を目指すこの協定は、急速に進む気候変動への対策として、民間企業の従業員の環境意識を高め、行動を変えることを目指しています。NTTグループは、環境意識向上のためのアプリケーションを提供し、従業員の脱炭素行動を促進する役割を果たします。

実証実施協定の概要

実際の協定名は「所沢市・飯能市・狭山市・日高市の行政区域内民間事業者に対する脱炭素行動促進に係る実証実施協定」とされ、2024年8月22日より2025年3月31日までの期間で実施されます。この協定に基づき、以下の内容が盛り込まれています：

1. 民間事業者の従業員を起点とした地域の脱炭素行動の促進
2. データ収集と行動傾向の把握

これにより、民間事業者の従業員が日常的に行う環境への配慮行動がデータ化され、今後の施策に役立てられる予定です。

実証の詳細

この実証実施は、2024年10月上旬から下旬にかけて行われます。民間事業者には、NTT Comが開発したアプリケーション「Green Program® for Employee」が提供され、具体的な脱炭素行動が促進されます。このアプリでは、環境配慮行動を実践することでCO2削減量を可視化する機能が備わっています。また、従業員が日常的に環境への取り組みを記録することで、行動意識の向上も図ります。

アプリは、環境省が推進する「ゼロカーボンアクション30」の理念に根ざした日々の実践行動が組み込まれており、従業員にとって取り組みやすい設計になっています。これにより、ECO活動への積極的な参加を促すことが期待されています。

今後の展望

今回の協定は、参加する市町とNTTグループが地域の脱炭素行動を促進するための重要なステップです。来年度には、本格運用を目指してデータの有効性を検証する計画であり、得られたデータは他の地域におけるCO2排出削減の具体策としても活用される見込みです。これに加えて、NTTグループは、同様の課題を抱える他地域へのサービス展開を視野に入れ、取り組みを広げていく意向を示しています。

このような取り組みを通じて、今後、地域全体での脱炭素行動が進むことが期待されます。各市が共に手を取り合い、未来の環境を守るための新たな挑戦を続けていくことが重要です。