淡路島で料理人を支援する新プロジェクト『シェフベンチャーズ』が始動

地域食文化を育む新たな試み『シェフベンチャーズ』

株式会社パソナグループが、淡路島において新プロジェクト『シェフベンチャーズ』を2025年6月に開始します。この取り組みは、地方での料理人の独立を支援し、地域の魅力を引き出すことを目的としています。地元の食材や文化に光を当て、美味しい食を通じて地域を活性化させる狙いです。

プロジェクトの背景

日本の観光業は順調に成長している一方、都市部には観光客が集中し、オーバーツーリズムが問題視されています。これに対して、地方には多様な食文化と豊富な食材が存在しているにも関わらず、料理人たちは都市部に集中しています。こうした現状を踏まえ、特に淡路島のような地域で料理人が活躍できる環境を整えることが重要です。

『シェフベンチャーズ』の内容

プロジェクトでは、地域でのライフスタイルを選ぶ料理人を支援し、食を通じた地域の活性化を図ります。具体的には、淡路島の「Ladybird Road」内にある複合型レストランの一部店舗を低コストで貸し出すことにより、料理人が店舗を開業する道を開きます。さらに、パソナグループが築いた地域生産者とのネットワークを活用し、安定的かつ効率的に食材を仕入れるサポートも行います。

加えて、地域資源や食文化を活かした育成プログラム『あわじシェフズスコーラ』に参加する機会も提供され、特別名誉講師として京都の老舗料亭「菊乃井」の村田吉弘氏が参加します。このプログラムは、地方創生を踏まえた料理人の育成を目指すものです。

料理人同士のコミュニティ形成

また、同じ志を持つ料理人が交流できる場を設け、知見を共有することで、地域に根付きながら新たな食文化を創造するための支援を行います。参加者は、一緒に学び、助け合うことで、地方での定着を促進し、その成果を地域に還元することが期待されています。

参加条件と応募方法

『シェフベンチャーズ』への参加募集は2025年4月8日から始まります。対象となるのは、地方での独立を目指す料理人や、地域創生に関心のある方です。参加は10名限定で、書類選考や面接を通じて選抜されます。特典として、食材の仕入れコストを削減できる場合もあります。

店舗の開設に関しては、兵庫県淡路市の野島轟木にあるLadybird Road内で行い、席数は店舗によって異なります。詳細な情報はパソナグループのウェブサイトで確認できます。