ヘリテージ・オークションズ、2024年度上半期で過去最高売上を達成

アートやコレクティブルの市場が進化を続ける中、世界的に名高いオークションハウスである「ヘリテージ・オークションズ」が2024年度上半期に素晴らしい成果を収めました。特に注目すべきは、9億2,490万米ドル（約1,450億円）という、同社の歴史において最も高い売上げを達成した点です。この記録的な売上は、2023年における年間売上17億6,000万ドルに続くものであり、ヘリテージは4年連続で記録を更新し続けているのです。

売上の急増は、コミック、ポップカルチャー、エンターテインメント、スポーツ、米国貨幣、さらにはワールドコインといった多様なオークションカテゴリーの成長によるものです。この多様性が、世界中の収集家たちを惹きつけており、ヘリテージ・オークションズはそのビジネスモデルを国際的に拡大しています。特に、関連会社である「ヘリテージオークションズ・ヨーロッパ」は、2023年には1,400万ドルを超える売上を、2024年上半期には970万ドルを記録しています。

更に、東京に新たに設立された日本支社も海外展開の一環として注目を集めています。CEOであり共同会長であるスティーブ・アイビー氏は、「オークション業界が縮小しているという報道が多い中、我々にとっては驚きのニュースだ」と述べ、収集家コミュニティのリーダーシップを生かして新しい市場アプローチを模索していることを強調しました。

今年に入ってからは、HBOの人気ドラマ『メディア王〜華麗なる一族〜』に関連するオークションを実施。これにより、世界中の注目を集め、登録者数175万人以上に新たな1,000人の入札者が加わりました。特にエンターテインメントオークションでは、プラネットハリウッドが所有していたアイテムのオークションが1,568万ドルの売上を達成しました。

さらに興味深いのは、初めて2,800万ドルを超える売上を記録したコミックおよびコミックアートオークション。そして、史上初となるディズニーランド関連アイテムのオークションでは、360万ドル以上の売上を記録しました。これらの成功は、単に数値だけでなく、オークションの多様性とアプローチが効果的であることを示しています。

これに加えて、様々な分野のオークションで過去最高の価格がつけられたアイテムが続出。たとえば、600万ドルで落札された世界最高額のコミック『アクションコミックスNo.1』や、スター・ウォーズの人気キャラクター、ボバ・フェットのアクションフィギュアが52万5,000ドルで落札されました。また、180万ドルで落札されたブルックリン・ドジャースの伝説的選手、サンディ・コーファックス氏のジャージも注目を集めました。

日本のアイテムも目を引きます。5月にはゲームボーイ用ソフト『ポケットモンスター赤』が4.5万ドルで落札され、さらに「日本の木版画コレクション」では葛飾北斎の『琉球八景』全8点が15.6万ドルで落札されるなど、日本市場でも注目が高まっています。

今後も、ヘリテージ・オークションズは「夏のプラチナムナイトスポーツオークション」など、今後のオークションに向けて多くの期待を寄せています。特に、1932年のワールドシリーズでベーブ・ルースが着用したニューヨーク・ヤンキースのジャージを含む貴重なアイテムが出品される予定で、これからも世界中の関心を集め続けることでしょう。下半期に控えるオークションも、夢と驚きを詰め込んだものになると期待されています。

ヘリテージ・オークションズについて

ヘリテージ・オークションズは、米国に根ざした最大規模の美術品および収集品オークションハウスであり、オンライントラフィックや取引額でも世界的にリーダーシップを発揮しています。これまでに175万人以上のオンライン入札者を抱え、ニューヨーク、ダラス、ビバリーヒルズ、シカゴ、パームビーチ、ロンドン、パリ、ジュネーブ、アムステルダム、香港、東京に拠点を持つ。公式サイトでは、600万点以上のアイテムが登録され、手軽に情報が取得できる環境が整えられています。また、2024年からは東京オフィスも設置しており、日本語での顧客サポートを提供し、オークション参加や出品、査定、輸送手配などが可能です。