名古屋のものづくり企業が高校ラグビーの夢を後押し
愛知県名古屋市に本社を置く大和グラビヤ株式会社は、2024年度も 長野県の飯田OIDE長姫高校ラグビー部への協賛を継続することを発表しました。これは、チームの活動支援と地域振興を目的としたもので、特に公立高校である同校の現状を踏まえた重要な取り組みです。
大和グラビヤは、パッケージ印刷・加工の分野で数々の実績を誇る企業で、代表取締役社長の河合昭司氏が「地域の高校生の成長に貢献したい」との思いから支援をスタートしました。具体的には、食料品や練習に必要な備品の提供、工場見学の招待を通じて、部員たちの活動を積極的にサポートしています。
昨年度は、部員たちの練習後に炊かれたお米で作ったおにぎりを提供したり、工場見学を行ったりするなど、実際の支援が行われ、多くの生徒に喜ばれたそうです。部員の主将である藤本輝伸さんは、「お米のおかげで体づくりができ、練習にも力が入ります」と感謝の意を表しました。このように、実物の支援は選手たちにとって大きな励みとなっているようです。
長姫高校ラグビー部は、2023年末に57年ぶりの花園出場を果たし、2024年には長野県の7人制ラグビー大会で2年連続優勝を達成するなど、目覚ましい成長を遂げています。この実績の裏には、公立高校という立場と現実的な支援の範囲に限界がある中で、地域企業の協力が不可欠だったと言えるでしょう。
大和グラビヤの協賛によって、部員たちは安心して練習に打ち込むことができ、自らの進路を考える機会も得られました。長姫高校ラグビー部の顧問である箕浦夕太先生は、「地域企業との連携を通じて、生徒たちにとって特別な体験を提供できることが嬉しい」と話し、今後もこの関係を大切にしていきたいと語ります。
また、地域企業としての責任を果たすため、大和グラビヤは若者のキャリア形成や地元での就職促進にも努めています。飯田OIDE長姫高校は、県内初の総合技術高等学校として、技術者を育成する役割を担っていますが、地域の企業が生徒たちの進路にギアを入れる手助けをすることで、より良い未来を築くことが期待されます。
今後はさらに多くの支援活動を計画しており、部員たちだけでなく地域全体の盛り上がりにも寄与する構想を抱いているとのこと。地域と高校生が一緒に成長していく姿を見られるのは、大和グラビヤに限らず、多くの企業が目指すべき姿でしょう。
このような積極的な取り組みが続くことで、長姫高校ラグビー部はもちろん、飯田下伊那地域全体にさらなる活気が生まれることを期待しています。地域貢献のモデルケースとしても、多くの企業に影響を与える可能性があるこの活動の今後に注目が集まります。