医療情報分野におけるモデリングトレーニングセミナー開催
一般社団法人医療データ活用基盤整備(IDIAL)は、医療分野に特化したモデリングトレーニングセミナーを開催します。このセミナーは、2025年11月20日から2026年1月8日までの約2か月間、毎週木曜日に実施されます。参加者は、医療情報の分野における実践的なスキルを身につける絶好の機会です。
HL7 FHIRとその重要性
近年、医療情報のデータ交換においては、国際的な標準であるHL7 FHIRⓇが広く使用されています。日本国内においても、厚生労働省によってHL7 FHIRの記述仕様が策定され、電子カルテ情報の共有を行うために、医療施設はこの規格に基づいた登録を求められています。これに伴い、電子カルテベンダーやソフトウェア開発者はHL7 FHIRの実装を進めており、特定の健診項目に関連する既存の仕様は比較的スムーズに構築可能です。しかし、医療分野における新たな応用を進める際には、革新的なHL7 FHIR仕様や実装ガイドを作成するためのモデリングが重要です。
モデリングの重要性とUMLの活用
モデリングには、ISOで規格化されたモデリング言語であるUMLが一般的に利用されていますが、現在の日本においてはその学びの場が不足しています。このセミナーでは、医療関連のテーマに基づいてUMLを用いたモデリングのスキルを養い、具体的には、上位概念から情報モデルを構築する手法を学びます。また、HL7 FHIRとの関連性を持たせることも目指します。実際にモデリングの演習を行うことで、参加者は実践的なスキルを高めることが期待されます。
開催概要
- - 日時: 2025年11月20日~2026年1月8日 毎週木曜日 18:00~19:30(元日を除く)
- - 形式: 対面型セミナー
- - 参加費: 10万円(税込)※令和7年度スキルアップ助成金対象
- - 場所: 一般社団法人医療データ活用基盤整備機構 IDIAL分室
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プログラム内容
1. 2025年11月20日 - モデリングの意義とHL7 FHIR
2. 2025年11月27日 - モデリング言語(UML)
3. 2025年12月04日 - モデリング手法
4. 2025年12月11日 - 情報モデル
5. 2025年12月18日 - モデリング実践
6. 2025年12月25日 - HL7 FHIRへのマッピング
7. 2026年01月08日 - HL7 FHIR IG作成
講師の紹介
このトレーニングは、株式会社テクノロジックアートの代表取締役である長瀬嘉秀氏が担当します。長瀬氏は、東京理科大学を卒業後、1989年に同社を設立。モデリングとデータ交換に関する豊富な経験と専門知識を持ち、多数の著書や訳書も執筆されている著名な専門家です。国際規格の開発にも携わっており、医療情報分野におけるリーダーとしての実績があります。
一般社団法人医療データ活用基盤整備は、医療情報の標準化や活用促進に力を入れ、技術的、社会的、倫理的課題についても積極的に議論を行っています。
詳細については、
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