#教育改革 #実務家教員 #大学教育

最近、教育の世界では、実務家教員制度が注目を集めています。この制度は、企業などで豊富な実務経験を積んだ人々を大学の教員として迎え入れ、教育と実践の橋渡しを行うことを目的としています。教育現場における専門性の向上を図るため、実務家と研究者が協力し、より実践的でかつ理論的な教育が実現しつつあるのです。

文部科学省の中央教育審議会では、この教育改革の一環として、教育の質保証システムの充実を進めています。企業内での身分を維持したまま大学に勤務する制度が導入されるなど、教育者の新たな働き方が模索されています。これにより、実務家教員の数は確実に増加しており、人材育成の在り方にも変化が見られます。

しかし、この新しい取り組みには課題も存在します。実務家教員として大学で教えたいと考える人の中には、教授に求められる能力や専門知識に不安を抱える声も少なくありません。たとえば、一般財団法人全国大学実務教育協会が行った調査では、実務経験が豊富であるにも関わらず、教育経験が不足しているために苦労しているとの意見が多く寄せられました。教育体系に基づいた講義内容を構築するための訓練を事前に受ける機会が必要だという声もあります。

また、アカデミックな環境と比較して、論文の発表数が少ないことで評価されづらいという懸念も浮上しています。現在の大学の評価システムでは、これまでの実務経験が必ずしもプラスに働くとは限らないため、実務家教員としての役割に対する不安が増している状況です。

そこで、このような実務家教員を希望する方々を支援するために、全国大学実務教育協会では「大学実務家教員養成コース」を開設しています。このコースは、大学での教育や研究に必要なスキルを習得することを目的としており、今年度で第7回を迎えます。所定のカリキュラムを修了することで、修了証が授与されるため、受講者には大きなメリットがあります。

大学実務家教員養成コースは、オンラインと対面の講義から成り立っています。具体的には、9月13日にZOOMを利用したリモート講座が行われ、その後9月13日から12月5日まではオンデマンドで5講座を実施。12月6日には、対面での演習が行われる予定です。受講申し込みの締め切りは2025年8月29日となっており、興味のある方は早めに申し込むことをお勧めします。

この新たな養成プログラムは、実務家教員を目指す方々にとって、大きな支援となるでしょう。専門家としての経験を活かしながら、大学の教育に貢献する機会が広がることが期待されています。さらなる詳細や申し込みについては、一般財団法人全国大学実務教育協会の窓口にお問い合わせください。

【連絡先】
一般財団法人全国大学実務教育協会
電話: 03-5226-7288
FAX: 03-3263-8633
Eメール: [email protected]

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