スターバックスが子どもの可能性を育む「ハミングバードプログラム」を始動

スターバックスコーヒージャパン株式会社が、新たな子ども支援プログラム「ハミングバードプログラム」を3月12日（水）から開始します。このプログラムは、学校外での体験が不足している子どもたちに心に残る体験を提供することを目的としています。スターバックスカードの発行や利用、さらにはスターバックスのパートナー自身が提供する店舗での体験を通じて、子どもたちが成長する手助けをすることを目指しています。

「ハミングバードプログラム」の起源は、2012年に遡ります。当時、東日本大震災で震災遺児となった子どもたちへの進学支援から始まり、公益財団法人みちのく未来基金への寄付を通じて、東北地域の子どもたちの夢を応援してきました。2020年度からは全国を視野に入れ、経済的困難を抱える子どもたちも支援先に加えました。2022年度に、震災遺児の奨学金目標額を達成したため、寄付先はCFC（公益社団法人チャンス・フォー・チルドレン）に切り替わり、全国の若者を支えるプログラムへと進化しました。

現在、子どもたちの育成には、学校外での体験が不可欠です。スポーツや音楽、旅行などの体験は、子どもたちの自尊心や忍耐力の向上によく寄与します。しかし、家庭環境や経済事情から体験の機会が奪われている現実も浮き彫りになっています。「体験格差」と呼ばれるこの問題の背後には、経済的な理由だけではなく、保護者の時間や地域の問題も関与しています。

スターバックスは「人と人とのつながりが生み出す無限の可能性を信じ、育む」というミッションのもと、本プログラムを通じて、すべての子どもたちに豊かな体験を提供することに挑戦していきます。具体的には、スターバックスカード「ハミングバード」の発行や利用、またスターバックス® リワードで得たStarを寄付することが可能です。寄付金はCFCの運営する体験提供事業に役立てられる予定です。

「ハミングバードプログラム」は、2025年3月12日（水）から4月24日（木）までの期間の間、スターバックスカード「ハミングバード」を新たに発行する際に寄付金が徴収されます。また、スターバックスカードを使用して商品購入の際に1％の寄付が行われる他、自宅から簡単に寄付ができる仕組みも整っています。返礼としてCFCは、教育や体験の機会を提供するための支援を行っています。

加えて、スターバックスのパートナーが各店舗で提供する体験も注目されます。これには、チョークアートや専門的な体験を通じて、子どもたちと直接つながる機会が含まれています。特に春休みや夏休みなど、コンテンツの充実した時期に計画されており、家族にとって大切な思い出づくりの場となることでしょう。

このプログラムのデザインを手がけたのは、イラストレーターのサタケシュンスケ氏。ハチドリを象徴とした2025年度版デザインには、子どもたちに夢や可能性を届ける思いが込められています。イラストを通じて、人々や社会をつなぎたいとの想いが伝わります。

日本全国に1,991店舗を持つスターバックスは、常に人とのつながりを重視し、心あたたまるサービスを提供することに努めています。これからも、社会貢献を通じて、地域に根ざした活動を進めていくことでしょう。これをきっかけに、より多くの子どもたちが将来の夢を育む機会を得られることを期待します。