特定保健指導システムのさらなる進化
株式会社マッシュルームソフト(岡山県岡山市)が、特定保健指導向けの新しいチャットツール「UEULUN(ウエルン)」に対応した「特定保健指導システム ヘルスコンシェルジュ(バージョン1.4.4.0)」を2025年10月9日から提供開始します。この新システムは、医療機関が特定保健指導業務を効率的に行うためのツールとして期待されています。
ヘルスコンシェルジュの特徴と機能
「ヘルスコンシェルジュ」は、特定保健指導の初回面談から最終評価、さらに請求処理まで一貫して管理することが可能です。多くの医療機関で実績を重ねてきたこのシステムは、信頼性と使いやすさにおいて高い評価を受けています。
本システムの特筆すべき点は、健診システムとの豊富な連携実績に裏打ちされており、第4期特定保健指導での求められるアウトカム評価や最終評価にも柔軟に対応できる点です。さらに、支援業務の進行を助けるTODOリスト機能を搭載しており、利用者別の支援予定が明確に把握できます。
また、初回や最終評価、及び途中終了時などのXML出力にも対応しており、返戻の少なさでも高評価を得ています。協会けんぽ請求様式にもしっかり対応しており、帳票のカスタマイズやオリジナル帳票の追加が簡単に行えます。
チャットツール「UEULUN」の導入
特に、チャットツール「UEULUN」との連携は、特定保健指導の継続支援に特化した強力なサポートを提供します。現場の業務効率を大幅に向上させるために設計されたこのツールは、利用者への問診内容のカスタマイズや、問診型・連絡型の2つのチャットパターンを自由に選べる点が魅力です。また、利用者への通知やリマインドメールの自動送信機能も備わっています。
これにより、利用者へは必要な情報をタイムリーに提供し、指導担当者は業務を円滑に進めることができます。さらに、ヘルスコンシェルジュのTODOリストを活用することで、チャットの通信結果も確認できるため、利用状況をしっかり把握できます。
現場のニーズに応える開発背景
特定保健指導は、2008年から生活習慣病予防を目的として行われてきました。しかし、現場では保健師や管理栄養士が直面する業務は煩雑であり、特に複数のシステムを駆使した手作業管理が問題視されていました。
第4期に突入し、求められる評価基準が厳しくなる中、効率的で柔軟なシステムの導入が急務とされていました。これらの背景を受けてマッシュルームソフトでは、「現場が本当に使いやすい特定保健指導支援システム」の開発を目指しました。
近年、オンライン支援の重要性が高まっており、受け皿となるチャットツールとの融合が必須となっています。「UEULUN」との連携を実現することにより、特定保健指導の記録や共有、請求業務がより滑らかに進められるようになり、業務負担の軽減と支援品質の向上に寄与しています。
まとめ
「ヘルスコンシェルジュ」と「UEULUN」の連携により、特定保健指導の現場における業務の効率化が実現されます。新たなツールの導入によって、支援者と利用者の双方にとっての利便性が向上し、保健指導の質をさらに高めることが期待されています。今後の展開にぜひ注目していきたいです。