日本サーチファンドと北陸銀行が地域特化型ファンドを設立
このたび、株式会社日本M&Aセンターホールディングスの連結子会社である株式会社日本サーチファンド(J-Search)が、株式会社北陸銀行と協力して「北陸サーチファンド1号」を設立することが発表されました。この新たなファンドは、地域に特化したサーチファンドとして、地方中小企業の経営問題や事業承継の解決を目指しています。
北陸サーチファンド1号の概要
「北陸サーチファンド1号」は、2025年5月に設立され、ファンド総額は約10億円を予定しています。このファンドは、株式会社日本サーチファンドが無限責任組合員(GP)となり、株式会社北陸銀行と株式会社日本M&Aセンターホールディングスが有限責任組合員(LP)として出資します。運用期間は10年で、富山県、石川県、福井県を中心とした地域の中小企業に対し、事業承継やM&Aを目指す個人への資金提供を行います。
J-Searchは、すでに南九州や北海道でも地域特化型サーチファンドを設立しており、今後も全国に展開を予定しています。この取り組みを通じて地域の中小企業の成長を支援し、日本全体の企業競争力を強化することが期待されています。
経営者を目指す方へのサーチャー募集
また、J-Searchでは、経営者候補となるサーチャーの募集も行っています。北陸地域で企業経営にご関心のある方々は、公式サイトからお問い合わせが可能です。経営者としてのキャリアを目指す方々にとって、新しいチャンスが開かれています。
中澤取締役頭取のコメント
北陸銀行の中澤宏取締役頭取は、「地域企業の事業承継や経営人材不足といった課題に向き合い、質の高い経営者を育成していく取り組みが重要」であると述べ、ファンド設立による地域活性化への期待を表明しています。地域に密着した支援を通じて企業の成長を図り、地域全体の活性化を目指すとのことです。
大槻代表取締役の展望
一方で、日本サーチファンドの大槻昌彦代表取締役も「北陸銀行様との協力により、中小企業の事業承継問題解決に貢献したい」と述べ、地域企業のニーズに応える支援を行っていく意向を示しています。
J-Searchは、今後も地域密着型のサーチファンドを通じて、志のある経営者のサポートを行い、中小企業の持続可能な成長と地域経済の発展に寄与していくことを目指しています。
終わりに
このように、地域の特性を生かしたファンドの設立は、地方中小企業の経営課題を解決し、地域全体を活性化させる取り組みとして注目されます。経営者候補を広く募ることで、さらなる成長の可能性を秘めたこのファンドは、地方経済に新たな風を吹き込むことでしょう。今後の展開が期待されます。