高度外国人材のキャリア形成を支援する新たな取り組みが始動

2021年4月22日、ISI日本語学校グループのISIキャリア外語アカデミー原宿校が、JESCOエキスパートエージェント株式会社と包括連携協定を締結しました。この協定は、国内経済における慢性かつ構造的な人材不足が深刻化する中で、外国人材のキャリア形成を進めるための重要な施策の一環です。

協定の背景と目的

日本は近年、多くの業種で人材が不足しており、特に高度な専門知識を持つ外国人材のニーズが高まっています。ISIとJESCOは、この需要に応じて、相互に業務連携を強化し、特にベトナムを中心とした海外人材の募集と教育を行います。具体的には、外国人留学生が日本でのキャリアを形成できるよう、ビジネス日本語、ビジネスマナー、社会適応スキルなどの習得を支援し、さらにインターンシップやキャリアプログラムへの参加を促進します。

これは、単に言語を学ぶだけでなく、実際にビジネスの現場で役立つスキルを身につけることができる新しい教育モデルです。ISIは、全国に30カ国以上、700を超える海外機関とのネットワークを持ち、これを活用して学生募集を行い、高度人材の育成に努めています。JESCOは、主に電機・通信設備工事におけるエンジニア分野での授業開講や資格取得の支援を担当します。

学校の特長とカリキュラム

ISIキャリア外語アカデミー原宿校は、2022年4月に開校を予定しており、外国人材育成に特化した日本語学校として、独自の「日本語キャリアコース」を提供します。このコースでは、学んだ母国の専門スキルをさらに伸ばすためのカリキュラムが用意されており、ビジネス日本語のほかに、ビジネスマナーや社会適応能力も重視されています。

カリキュラムの中では、学生に対してICTを活用した教育が行われ、日本のビジネス社会で価値ある人材と成るためのスキルを身につけることを目指します。インターンシップを通じた実務経験は、より実践的なスキルの習得に寄与し、就職後の円滑な業務遂行につながります。

今後の展望とパートナーシップの拡大

今回の協定を土台に、ISIは今後も多くの企業と連携し、高度外国人材にとってのキャリア支援の選択肢を広げていくことを目指します。国内外のネットワークを駆使し、質の高い人材を円滑に供給できるよう、さらなる取り組みが進められる予定です。

地域経済の活性化や企業成長に寄与するため、ISIとJESCOは、日本国内で求められる外国人材が積極的に活躍できる環境を整えることに力を入れています。これにより、学んだ技能や知識がただの資格にとどまらず、日本のビジネスシーンにおいて実際に役立つようにするのが狙いです。