スマホで完結する新しい医療受付システムの誕生
今、医療現場でのデジタル化が進んでいます。株式会社フライトソリューションズは、スマートフォンを活用した新たな医療受付ソリューション「myVerifist(マイ・ベリフィスト)」を導入しました。このシステムは、患者がスマホを使って受付から会計までを完結できる画期的なものです。
マイナンバーカードとiPhoneの活用
このシステムにおいて注目されるのは、iPhoneに搭載されたマイナンバーカードを利用できるようになった点です。厚生労働省は、2023年9月19日よりスマートフォンでマイナンバーカードを活用した健康保険証のオンライン資格確認が開始されると発表しました。この施策に合わせ、フライトソリューションズもiPhoneでの対応を完了し、患者の利便性を高めることに貢献します。
健康保険証廃止による現場の課題
2024年12月2日から健康保険証の原則廃止が進む中、全国の医療機関はマイナンバーカードを活用した対応を急務としています。中規模病院では、スタッフ不足や受付業務の混雑、そしてキャッシュレス対応の遅れといった問題が顕在化しています。myVerifist医療エディションは、こうした現場の課題を解決するべく開発が進められました。
スマホ一つでスムーズな受付
myVerifist医療エディションでは、マイナンバーカードが健康保険証に紐づいている場合、保険証の読み取りとスマホによる資格確認が可能になります。これにより、患者は従来の保険証や財布を持ち歩かずに、スマートフォンとキャッシュレス決済で受付と会計を終わらせることができます。これは特に、スタッフが限られた中小規模の医療機関や、スペースの限られた歯科医院などでも容易に導入できるメリットがあります。
受付から会計までの一体化
myVerifist医療エディションは、保険証の読み取りとキャッシュレス決済を同一端末で実施できるため、業務効率を大幅に向上させます。端末「Incredist Trinity」を使用することで、オンライン資格確認用のWindows PCと接続し、スムーズな受付から会計処理までが一台で完結します。このコンパクトなソリューションは、医療現場の混乱を防ぎながら、患者にとっても利便性が高まります。
今後の展望と必要な対応
厚生労働省は、適切な読み取り機器の導入をサポートする方針を示しており、1病院あたり最大3台までの補助が発表されていますが、さらなる機器の導入が必要となるケースも考えられます。そのため、多機能端末の需要は今後高まる見込みです。また、この端末は従来の会計システムに障害が生じた場合のバックアップとしても機能し、リスク分散にも寄与します。
フライトソリューションズは、今後も全国の病院への展開を進め、自治体や医師会との連携を図りながら、医療現場のスマート化を推進していく方針です。これにより、患者の体験が向上すると共に、医療機関の業務効率化が図られ、より良い医療環境が実現されることでしょう。
詳しい情報は、
フライトソリューションズの公式サイトをご覧ください。