Super Massive Global株式会社(本社:東京都)は、東南アジア市場へのさらなる進出を図るため、タイに新しい現地法人を設立したことを発表しました。この新しい法人はAdsphere社と名付けられ、同社は日本のSuper Massive Global(出資比率49%)とタイの大手コングロマリットであるCharoen Pokphand Group(CPグループ、出資比率51%)との合弁会社として運営されます。Adsphere社は、タイのバンコクにあるC.P. Tower内に本社を置き、同国の市場での影響力をさらに強化することを狙っています。
Super Massive Globalは、データドリブン広告サービスを展開しており、CPグループの強固なローカルネットワークとの融合を図ることで、タイを足がかりにアジア全域への本格的な展開を見据えています。特に、日本企業がタイ市場に進出するためのコンサルティングサービスも提供計画中で、ローカライズ戦略、販売チャネルの構築、M&Aを含むパートナーシップの形成など広範な支援を行う予定です。
近年、デジタル広告市場は急激に拡大しており、Nielsenの調査によると、2022年のアジア7市場における広告投資は前年比12%増の約550億ドルに達しました。特にデジタル広告支出は64%増という驚異的な成長を記録しています。タイ国内の広告費は、テレビ、デジタル、屋外広告の3つの媒体が牽引し、前年比9.12%増の約36億ドルに達しています。
また、Mordor Intelligenceの予測によると、2025年には東南アジアの広告市場規模は283億ドルに達し、2030年には577億ドルに達すると見込まれ、成長率は年平均15%以上となるとされています。このような背景がSuper Massive Globalのタイ法人設立に繋がったと考えられます。
Super Massive Globalは、今回のタイ法人設立を通じて、デジタル広告市場における成長機会を最大限に生かし、ASEAN地域全体でのスケール化を現実のものにすることを計画しています。CEOの内藤慎人は、「CPグループとの協力は、新市場での価値創造につながると確信しています」とコメントしており、さらなる成長を期待しています。
また、タイ法人の設立にあたって元LINE ThailandカントリーマネージャーであるJinwoo Leeが幹部として参画します。Lee氏はタイ市場におけるデジタルマーケティングやEC戦略の専門家であり、これまでの経験を活かして日本企業の進出支援に尽力するとしています。
CPグループは1921年に設立されたタイの大手コングロマリットであり、アグリビジネス、流通、金融、通信など多様な分野で国際的に事業を展開しています。従業員は世界中で45万人以上、144カ国でビジネスを展開しており、著しい社会貢献活動にも力を入れています。
Super Massive Globalは、これからも地域密着型のアプローチを重視し、データドリブンな広告戦略やコンサルティングを通じて、企業の成長を多角的に支援していく方針です。
【情報提供】Super Massive Global株式会社はこの成長戦略を通じ、企業の東南アジア市場での成功を目指していく意向を示しています。