アイヌの声を届ける
2025-04-24 12:28:17

アイヌの声を届けるプロジェクト、宇井眞紀子の新たな挑戦

33年間の軌跡を振り返って



フォトグラファーの宇井眞紀子さんは、1992年からアイヌ民族への取材を始め、その情熱は33年間にわたり続いています。彼女の言葉を借りると、「生涯をかけてアイヌの伴走者でありたい」と願いを込めて活動しています。

そんな彼女が、2025年4月24日から新たに写真集第2弾の出版を目指し、クラウドファンディングに乗り出すことが発表されました。このプロジェクトは、彼女自身の信念のみならず、日本に住むアイヌの方々の声を届けるための重要な一歩なのです。

アイヌと宇井さんの出会い



宇井さんがアイヌの方々と出会ったのは、ある記事を通じてでした。その中にあったアイヌの聖地を守る活動は、彼女の心に強い印象を残しました。そして、彼女はアイヌ民族の文化や歴史についての理解を深めるための道を歩み始めます。

アイヌは、北海道やサハリン、千島列島に住んでいた日本の先住民族です。しかし、明治政府の同化政策により、彼らの文化や生活は大きく影響を受け、今なお差別と偏見の歴史を抱えています。

プロジェクトの展開



2009年、宇井さんは「アイヌ、100人のいま」というプロジェクトを立ち上げ、全国に住むアイヌの人々のポートレートを撮影しました。その際、撮影の場所やシチュエーションをアイヌの方々に設定してもらうことで、自らの意思を尊重することを重視しています。このリレー形式のプロジェクトは、多くの人々から支持を受け、2017年には写真集が出版されました。

今回の第2弾では、8年の時を経て新たに100組のアイヌの方々を撮影し、多様なポートレートが底に満ちることが期待されています。彼女はただのドキュメンタリー撮影にとどまらず、日々の暮らしや伝統行事に至るまで、さまざまな瞬間を切り取ってきました。

宇井さん自身の葛藤



宇井さんは、「和人」としてファインダー越しに人々の姿を切り取ることについて多くの葛藤を抱えていました。しかし、彼女の撮影は単なる映像にとどまらず、その背後にある人々の思いや歴史を伝えることに重きを置いています。彼女が撮影を通じて得たものは多く、出会った人々の「声」を記録することに価値を見出しました。

第一弾のプロジェクトでの経験があったからこそ、彼女は第2弾の撮影に踏み切り、さらなる1000人の声を伝えたいという情熱に駆られたのです。

クラウドファンディングの詳細



宇井さんの新たな挑戦のためのクラウドファンディングは、2025年4月24日から6月20日までの期間に実施されます。支援者には、写真集『アイヌ、100人のいま2(仮)』が提供される予定です。この写真集は、B5判変形上製で120ページになる見込みです。

プロジェクトは、皓星社が運営を行い、彼女の想いを具現化するためにサポートを行っていくとのこと。

最後に



宇井眞紀子さんが描く「アイヌのいま」は、ただの歴史の記録にとどまらず、未来に向けての希望や結びつきをも象徴しています。彼女の活動を通じて、アイヌ民族の声が広く伝わり、さらなる理解が得られることが期待されています。このプロジェクトは、私たち全員にとっても、歴史を学び、未来を考える良い機会です。


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会社情報

会社名
株式会社皓星社
住所
東京都千代田区神田神保町3-10宝栄ビル601
電話番号

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