新たな一歩を踏み出した株式会社ズー
株式会社ズーは、2024年8月30日、最新のクラウド型電子薬歴システム「kusudamaクラウド薬歴」を市場に投入しました。これにより、薬局や薬剤師の業務効率が飛躍的に向上することが期待されています。
開発の背景
現在、デジタルトランスフォーメーション(DX)が進む中、様々な業界で業務効率の向上が求められています。特に、生成AIの導入が急速に進んでいることも背景にあります。株式会社ズーでは、PCとタブレットの双方で使用できる「kusudamaクラウド薬歴」を開発し、薬剤師の作業を大幅にサポートすることを目指しました。
主な特長
1. 指導内容の提案と自動文字起こし
AIが患者の過去の薬歴や処方内容を基に適切な指導内容を提案します。指導時の会話を録音することで、自動的に文字起こしされるため、従来の煩雑な手作業が省かれます。
2. 薬歴の自動作成
薬剤師は、AIが生成したSOAP薬歴の下書きを基にチェックや修正を行うだけで済みます。会話に基づく重要な情報も自動で取り込まれ、記載作業が短縮されます。
3. 在宅訪問の効率化
このシステムは在宅訪問の管理機能も充実しており、施設ごとの訪問予定を管理し、計画書や報告書を一括で作成できます。こちらもAIを活用して効率化が図られています。
4. 誤薬防止機能
タブレットやBluetooth接続のリーダーを活用し、処方内容と実際の薬剤が一致しているかを機械的にチェックできる機能があります。これによって、薬剤のピッキングミスを未然に防ぐことが可能です。
5. 患者とのつながりを強化
「つながる薬局」というLINE公式アカウントと連携し、患者とのコミュニケーション内容が薬歴作成に活かされます。
6. 開発のスピードと柔軟性
このシステムは、OutSystemsジャパン株式会社のプラットフォームを利用しており、素早い開発と高いセキュリティが特徴です。
7. セキュリティの強化
Okta社のアイデンティティ管理ソリューションを活用し、多要素認証を実装することで高いセキュリティを維持しています。
未来への展望
「kusudamaクラウド薬歴」は、薬歴管理に特化したシステムとしてスタートしますが、今後は処方入力や在庫管理、レセプト請求機能などの追加が予定されています。最終的には、調剤と購買履歴を統合したオールインワンシステムを目指しています。
株式会社ズーの理念
1986年に創業した株式会社ズーは、顧客のニーズに応えるソフトウェア開発を行い、常に最新の技術トレンドに目を光らせてきました。これからも新たな挑戦を続け、業界に革新をもたらすことでしょう。
詳細については製品紹介ページをご覧ください。
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