城郭研究コンテスト受賞
2025-11-26 11:46:52
小中学生による日本城郭研究コンテスト、受賞者発表と展示情報
公益財団法人日本城郭協会と株式会社ワン・パブリッシングが共催した「第24回城の自由研究コンテスト」の結果が発表されました。このコンテストは、小中学生を対象にした城郭に関する研究発表の場であり、今年も多くの応募がありました。審査会は2023年11月13日に東京で行われ、受賞者が選定されました。
主な受賞者とその作品
最も権威ある文部科学大臣賞には、以下の優秀な作品が選ばれました。小学生部門では、東京学芸大学附属世田谷小学校の5年生、各務日乃さんの『世田谷城廃城新設等価交換説を立てる』が受賞しました。この作品は、小田原合戦後の世田谷城に関する謎に挑み、現地調査を通じて独自の視点で分析した点が評価されました。
中学生部門では、四谷インターナショナルスクールの3年生、足立晴音さんの『道庭城の謎は伝説へ』が贈られました。古文書や地形図を駆使して道庭城の立地の背景を探求したその手法が高く評価されたのです。
また、日本城郭協会賞には、大分市立碩田学園に通う山田尊さんの『岡城かまぼこ石の謎に迫る!』、埼玉大学教育学部附属中学校の坂下もなみさんの『父への挑戦安土城の八角天守の謎』が選ばれました。両作品ともにそれぞれの城に関する独自の疑問を持ち、その解明に挑んだ点が目を引きました。
さらに、ワン・パブリッシング賞には、福島県の三春町立三春小学校1年生、鈴木智哉さんの『だいすきな「みはるじょう」~おふろのだいはっけん~』が、また中学生部門では横浜市立本牧中学校3年生の市毛愛理さんの『岡城と豊前五城はなぜ築かれた?~緒方三郎惟栄の真の意図~』が受賞しました。
特別賞には愛知県の一宮市立萩原中学校2年生、鵜飼壮さんの『城と太平洋戦争~城は守られていたのか~』が選ばれ、昨年度と続くテーマにおいて丁寧な考察が評価されました。
展示と表彰式の詳細
受賞作品は、12月20日から21日に横浜市のパシフィコ横浜で開催される「お城EXPO2025」において展示されます。作品は、文部科学大臣賞から佳作まで全20点が一堂に紹介され、同時期に表彰式が行われます。表彰式は12月21日の午後3時から開催され、受賞者への表彰が行われる予定です。
コンテストの目的と意義
このコンテストは、日本の城をテーマにした自由研究を通じて、地域の文化遺産への理解を深めることを目的としており、全国から応募された作品数は201作品に上りました。60作品が最終審査で評価される中、審査員たちによって厳選された優秀な作品群は、今後の歴史研究に対する関心を促進する重要な役割を担っています。
今後も次世代の研究者たちが自らの視点で研究を進め、城の魅力再発見に貢献していくことが期待されます。参加者全員が得た経験は、今後の学びに繋がり、さらに多くの城に関する歴史的知識を広めることになるでしょう。
会社情報
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公益財団法人日本城郭協会
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