新潮社から刊行予定のホラー小説『血道』は、著者・森きいこが日本最大級の創作コンテスト「創作大賞 2024」で新潮文庫nex賞を受賞した作品です。その発売日は2026年5月28日と決定しています。この作品は、受賞作に新たに1章が書き下ろされ、さらに大幅に改稿されることで、より深みのあるストーリーに仕上がっています。
物語は、ある夏の日に女子大学生の新苗が突然失踪するところから始まります。彼女の恋人、光里はこの失踪の裏に家族にまつわる祟りが関与しているのではないかと考え、助けを求める相手が怪異を「視る」香菜子です。しかし、香菜子が目にしたのは、想像を超える「血道」という恐ろしい束縛でした。果たして新苗は何故姿を消したのか?そして、大山家を蝕む呪いの正体とは何なのか?
本作品は、ただのホラーを超えて、愛と赦しというテーマにも触れています。著者の森きいこ氏は、受賞に際してのコメントの中で、「ホラー小説ではありますが、愛の話です」と語っています。彼女は、自身の実体験をもとに、小説の背景に自身の100歳を目前に亡くなった祖母との思い出を色濃く反映させているとのこと。これが、作品をより魂のこもったものにしているのです。
また、作品の終わりには、著者が強く願ったこと、つまり「だれかの特別な一冊になれるように」という希望が込められています。コミカライズも2027年からの連載開始が決定しており、漫画家・えなかあきひ氏により新たな表現が加わることで、その魅力をさらに引き立てることでしょう。
新潮文庫nexの編集者も本作に対し強い感銘を受けており、初めて読んだ際に「みぞおちが痛くなり、指先が冷えるほど恐ろしさを感じた」とその恐怖体験を語っています。しかし、その恐ろしさの中にも、人々が家族や恋人、自分自身と真剣に向き合う姿が描かれており、読者に勇気と希望を与えてくれる作品です。
『血道』は、ホラーとしての直球の面白さを感じつつ、人間の根源的な感情を掘り下げている点が魅力です。エンターテインメントとしても、ただの恐怖を提供するのではなく、深く印象に残るメッセージ性のある一冊です。ぜひその目で確かめてください。
詳細は、公式サイトや販売ページで確認できます。『血道』を通して、森きいこ氏の新たな挑戦を応援しましょう。