#環境配慮 #3Dプリント #酢酸セルロース

高生分解性 拡張の新たな道 "C38TS"

2023年9月28日、Nature3Dは新しい3Dプリンター用フィラメント『高生分解性 酢酸セルロースフィラメント C38TS』の販売を開始しました。このフィラメントは、環境に優しい素材として知られる酢酸セルロースを基にしており、その生分解性は木材や紙と同様の特性を持っています。これまでの3Dプリントフィラメント市場では、主にPLA（ポリ乳酸）が多く使用されてきましたが、『C38TS』はより優れた特性を備えています。

酢酸セルロースは植物由来の素材で、酢の成分を含んでいます。特筆すべきは、その高生分解性です。従来のPLA樹脂は、55℃未満の温度環境下では分解が進まないため、自然環境での分解が難しい状況があります。しかし、『C38TS』は、酢酸セルロースに独自の可塑剤を組み合わせた新しい樹脂コンパウンドであり、より効率的に分解が進むことが確認されています。

機能的な特性

『C38TS』は、生分解性を持ちながらも低吸湿性、低反りといった特性を兼ね備えています。これは、ミネラルの添加によって実現されたもので、従来の酢酸セルロース系樹脂に比べて、造形の安定性が大幅に向上しています。このフィラメントを使用することで、高い生分解性を保ちながら、形状の自由度を最大限に活かした3Dプリントが可能となります。

商品情報と購入方法

『C38TS』の基本的な仕様は次の通りです。

• - 品番: C38TS
• - 価格: 2,780円（税込）
• - 長さ: 65m（重さ：約250g）
• - フィラメント径: 1.75mm
• - ノズル径: 0.4mm以上推奨
• - ホットエンド温度: 210～240℃
• - ヒートベッド温度: ～100℃

また、このフィラメントはリフィルタイプであり、スプールなしでの販売が行われています。これは、スプール廃棄物を削減するための工夫です。使用にあたっては、ダイレクトエクストルーダー機または小型ボーデン機を推奨しており、一部のプリンターでは安定した吐出が難しい場合があります。

Nature3Dとは

Nature3Dは生分解樹脂やバイオマス素材を用いた特殊フィラメントの製造・販売を行うインディペンデントな開発ユニットです。持続可能な未来を目指す中で、環境に配慮した3Dプリンティング材料の開発を進めています。詳細はこちらのリンクからご確認ください。

まとめ

高生分解性酢酸セルロースフィラメント『C38TS』は、環境への配慮と3Dプリンティングの自由度を両立させた革新的な製品です。持続可能な材料を利用した創造的なプロジェクトにぜひご活用いただきたいです。このフィラメントは、オンラインショップでも購入可能ですので、興味のある方はぜひお試しください。

関連リンク

サードペディア百科事典: 環境配慮 3Dプリント 酢酸セルロース

Wiki3: 環境配慮 3Dプリント 酢酸セルロース