新刊『書棚の本と猫日和』の魅力とは
マイクロマガジン社が展開するオトナ女子向け文芸レーベル「ことのは文庫」から、期待の新刊『書棚の本と猫日和』が10月19日に発売されます。今回は、この作品が持つ魅力や、その背後にあるストーリーをご紹介します。
シェア型書店での温かな物語
本作は、新宿にあるシェア型書店「フレール」を舞台にしています。この書店には、看板猫がいて、その存在が書店の魅力を一層引き立てています。物語は、さまざまな背景を持つ登場人物たちが、本との出会いを通じて人と人との繋がりを育んでいく様子を描いています。
登場キャラクターたち
物語に登場するキャラクターたちも非常にユニークです。流行に振り回される美容師、訳あって本をお金に換えたい就活生、本を通じて人間理解を深めようとするバーテンダー、作品を読まれることを恐れるアマチュア作家、さらには不仲な家族の思いに悩む老婦人など、それぞれが抱える悩みや苦しみを描写しています。
彼らが「フレール」で交差することで、どのように心が通じ合い、癒されていくのかが見どころです。自分を見失った美容師と、居場所を探す学生が共鳴し合ったり、本を通じて他者を理解したバーテンダーが自身の人生を見つめ直したりと、まさに人生の縮図がここにあります。
書き下ろしストーリーも楽しみ
特設サイトでは、登場人物の紹介やNetGalleyに寄せられたレビューのほか、約1本の短編に当たる書き下ろしストーリーも公開されています。このストーリーを先に読むことで、作品への期待感が高まること間違いなしです。ぜひ一度訪れてみてください。特設サイトは
こちらから。
著者とイラストレーターについて
本作は、著者の佐鳥 理さんによって書かれ、イラストはわみずさんが手掛けています。
佐鳥理さんは東京都に在住で、新宿での生活経験が豊富。シェア型書店「フレール」での棚主経験を基に、この作品が生まれました。彼女自身の体験が色濃く反映されているため、リアリティのある物語が展開されます。
わみずさんは淡い日常風景を得意とするイラストレーターで、同じく「ことのは文庫」の『紅茶と猫と魔法のスープ』でも装画を担当しています。彼女の描くイラストは、物語に命を吹き込む重要な要素です。
ことのは文庫の特徴
「ことのは文庫」は、この度創刊5周年を迎えました。過去に出版された作品の中には、シリーズ累計7万部を誇る『わが家は幽世の貸本屋さん』や、テレビドラマ化され話題になった『さよならの向う側』などが存在します。心に響く作品を提供することが、ことのは文庫の目指すところです。
公式サイトやSNSも活用し、より多くの方々に魅力が伝わるよう努めています。興味のある方は、ぜひ
公式サイトや
YouTubeチャンネルもチェックしてください。
終わりに
新刊『書棚の本と猫日和』は、ただの小説の枠を超えた、「本を通じて人とのつながりを感じられる」一冊です。10月19日には、本書で新たな物語の世界に触れてみてはいかがでしょうか。心に残る出会いが待っています。